2017-01-01から1年間の記事一覧
現在、私は入院、療養中でございます。 ですので、本ブログはしばらく更新されません(気力、体力がありません。)。 再開は、来年1月か2月くらいでしょうか。 すみませんが、ご了承ください。
当初の予定より出版が遅れた書籍ですが、少なくとも私には待った甲斐があった書籍です。 ファッション・ロー 作者: 角田政芳,関真也 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2017/09/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ファッションローとは、数年…
(前回から続きます。) 前回に書いた「普通名称化」。これを避けるためのもう一つの手段が「権利行使」です。 具体的には、他の人が登録商標を勝手に使用する(あるいは、最悪にも勝手に出願し登録する)のを、すぐにやめさせることです。直接的に商標権を…
以前に、「チバニアン」商標について書きました。それに関連することとして、「商標登録されえない(あるいは商標登録されてもその効力が及ばない、又は及ばなくなる)名称」のうちの、「普通名称化した商標」について書こうと思います。 「普通名称化した商…
商標には、「専用権」と「禁止権」があります。 いわば、「専用権」とは、「登録した商標と『同一』の商標を、その登録内容範囲に限り(登録内容と『同一』の指定商品・指定役務の範囲に限り)、その商標を独占的に使用できる」権利のことであり、「禁止権」…
先月8月の19日及び26日の2回にわたって、JASRACの音楽著作権管理「信託」契約について書きました。その際にJASRACの約款を読んでみました。 ならばNexToneの約款はどうなっているのだろうか、とその時思い、後日こちらも読んでみました。 えっ?NexTone? 簡…
これまで、「音楽教育を守る会」とJASRACの争いについて、いくつか本ブログで書いてきました。 このためにいろいろと調べていた際、世間一般では、著作権法制度やJASRACについて、ちゃんと知られず理解されず、誤解ばかりされている、と感じました。 その1…
今日9月11日(月)、早稲田大学で著作権についての講演がありました。 音楽教室の件に関して(下記のとおり、音楽教室についてだけではありませんでしたが)の講演でした。 早稲田大学の法学部は、来年4月から、法学研究科知的財産法LL.M.コースとして、社会人…
「一般社団法人日本知財学会」という学会がありまして、その分科会に「コンテンツ・マネジメント分科会」というのがあります。 その中に「CMSC研究会」というのがあり、その第37回が先々月7月18日に行われたそうです。そのテーマが「音楽教室をめぐる著作権…
久々に、知財や法律とは関係ないことを書きます。 最近、スマホを急遽買い換えたんです。 前のスマホが急に充電が全くできなくなってしまいとても困ったので、修理メンテナンスのショップに持っていったら、「コネクタのピンが折れたようでそれで反応せず、…
(その1の続きです) JASRACに支払った自身の作品の著作権料ですが、「信託」契約の受益者は、著作権料を支払った権利者本人自身です。ですから、当然ですが、著作権料は、(JASRACの管理手数料としてその分は差し引かれるでしょうが)結局権利者本人自身に…
(※補足はその2で一番最後に書きます) JASRACと著作権管理の「信託」契約を結んだ権利者本人が、自分の作品を利用する場合には、その本人もJASRACに著作権料を支払わないといけません。 このことを理解していない人、実はけっこういらっしゃるのではないか…
これまで夏休みということで、しばらくの間休んでましたこのブログ、再開いたします。 また宜しくお願いいたします。 さて、ブログ再開第1回目は、私の初のクラウドファンディング出資の話などを1つ。 ミュージシャンのファンキー末吉さんは、これまでJASR…
実は、今回の音楽教室の一件で、私が痛切に感じたことに、「多くの一般の人達が著作権法制度をちゃんと正しく理解していない。」ということがあります。 例えば、今回聞いた意見の一つにこういうのがありました。 「すでにレッスンで使用する楽譜について著…
第5回その1で、主体という言葉こそ使っていませんが、主体について軽く触れたつもりでいます。ただ、おそらくわからないと思いますので、今回は、この「主体」、具体的には「侵害主体」について、もっと突っ込んで考えてみたいと思います。 まあ結局、音楽…
(その1の続きです。) 今回、その2は「公衆」について書きますが、その前にもう一度著作権法第22条を書きます。 【著作権法第22条】著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏す…
今回で第5回です。そろそろ著作権法第22条自体を見ていきたいと思います。今回はその1です。 【著作権法第22条】 著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。 …
簡単に言えば、音楽教室が学校であろうがなかろうが、また教育であろうがなかろうが、そのこととは関係なく「演奏権」の適用は考えられるものである、ということです。 大事なことは、「非営利、無料、無報酬」であるかどうか、ということです。 前々回のブ…
これを書くのは、今度の番組改編時期での、テレビ朝日の日曜の早朝から午前10時までの時間帯での番組改編の内容を知ったことがきっかけです。 午前5時50分から午前8時半までの2時間40分、あらたに報道情報番組をスタートするそうです。そのため、午…
7月4日17時近くにYahooニュースが配信した神奈川新聞の記事を、たまたま目にしたのですが。 その中の章見だしにこう書いてありました。 《 ■「未来の音楽家減少」を懸念 》 と。 また、この記事の中でこう書かれていました。 『演奏することができる人を…
最近の一部弊ブログ内で、誤った表記をしてしまいました。 正しくは「音楽『教育』を守る会」と書くべきところを、「音楽『教室』を守る会」と書いてしまいました。 いつの間にか、音楽教室と「音楽教育を守る会」とを一緒にしていました。 たいへん申し訳ご…
今回は、いつもとは異なった観点で書きます。「著作権法制度における、著作者・著作権者等の権利と社会公益性について」とでもいいましょうか。 なぜ、突然こんなことを書くかと言いますと、「音楽教育を守る会」の主張の中に、著作権法第1条にからめた主張…
確か前にも書いたと思いますが、そもそもJASRACは音楽教室に対して著作権料の支払いを求めているのであり、音楽教室の生徒に支払いを求めているのではありません。 もっとも、裁判の結果、もし仮に音楽教室が著作権料を支払うことになったとして、音楽教室側…
突然ですが、美術館の絵画をスマホで撮影したその写真をSNSやブログにアップした場合、これは問題にはならないでしょうか? 絵画ですから、その「著作権」が問題になるのはすぐに考えつきます。また、その絵画の「所有権」も、場合によっては考えなければな…
(その2の続きです。) 前回、「 ただ、そのアジア各国や韓国からの日本への輸出(日本からみたら輸入)を差し止めることはできるかもしれません。」と書きました。 つまり、日本の新品種についての育成者権を侵害する物品(アジア各国や韓国からの韓国産イ…
(その1の続きです。) 今回のイチゴの新品種が、韓国で勝手に広く生産され、アジア各国で人気がでて販売されている件について、 ①日本側権利者と韓国の人とが、契約をしたというのならば、契約違反で韓国の人を訴えればいいのになぜしないのか?②そもそも…
つい最近、朝のニュースを見ていましたら、興味深いニュースがありました。 ニュースによると、日本でのイチゴの新品種が、韓国ででまわってしまい生産されていて、現在その韓国産イチゴがアジア各国で売れまくっているそうです。つまり、日本の新品種イチゴ…
ドイツの学校(日本の「著作権法」や「学校教育法」のようなものでいうところの法で規定されている「学校」なのか?今世間を賑わせている「音楽教室」のような法的には「学校」ではないものなのか?これがどちらかはわかりません。おそらく私は前者だと思い…
今日昼間、TV番組「アッコにおまかせ」を見ていたら、幸福の科学出版が、恒例の大川隆法氏が降霊を行なってその霊にインタビューをする本(恒例の降霊本(笑))の最新刊として、なんと和田アキ子さんの守護霊の本を出版販売した、と言ってました。和田アキ子…
前々回のこのブログで、「『法を知らなかった。』は言い訳にはなりません。」 と書きました。 これに付け加えるならば、 「法を知っていようがいまいが、それに関係なく法は適用される。」 ということです。 スポーツだって、たとえルールを知らなくても違反…