知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第7回 世間一般にも、JASRACにも、文部科学省(文化庁)にも問題がある

実は、今回の音楽教室の一件で、私が痛切に感じたことに、「多くの一般の人達が著作権法制度をちゃんと正しく理解していない。」ということがあります。 例えば、今回聞いた意見の一つにこういうのがありました。 「すでにレッスンで使用する楽譜について著…

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第6回 音楽教室というビジネスから見た、侵害主体論

第5回その1で、主体という言葉こそ使っていませんが、主体について軽く触れたつもりでいます。ただ、おそらくわからないと思いますので、今回は、この「主体」、具体的には「侵害主体」について、もっと突っ込んで考えてみたいと思います。 まあ結局、音楽…

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第5回 著作権法第22条について その2

(その1の続きです。) 今回、その2は「公衆」について書きますが、その前にもう一度著作権法第22条を書きます。 【著作権法第22条】著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏す…

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第5回 著作権法第22条について その1

今回で第5回です。そろそろ著作権法第22条自体を見ていきたいと思います。今回はその1です。 【著作権法第22条】 著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。 …

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第4回 音楽教室と学校と教育について

簡単に言えば、音楽教室が学校であろうがなかろうが、また教育であろうがなかろうが、そのこととは関係なく「演奏権」の適用は考えられるものである、ということです。 大事なことは、「非営利、無料、無報酬」であるかどうか、ということです。 前々回のブ…

テレビ番組ブランド論から見たテレビ朝日の日曜早朝の番組改編について

これを書くのは、今度の番組改編時期での、テレビ朝日の日曜の早朝から午前10時までの時間帯での番組改編の内容を知ったことがきっかけです。 午前5時50分から午前8時半までの2時間40分、あらたに報道情報番組をスタートするそうです。そのため、午…

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第3回 未来の音楽家は減少するか?

7月4日17時近くにYahooニュースが配信した神奈川新聞の記事を、たまたま目にしたのですが。 その中の章見だしにこう書いてありました。 《 ■「未来の音楽家減少」を懸念 》 と。 また、この記事の中でこう書かれていました。 『演奏することができる人を…

【重要】お詫び申し上げます。

最近の一部弊ブログ内で、誤った表記をしてしまいました。 正しくは「音楽『教育』を守る会」と書くべきところを、「音楽『教室』を守る会」と書いてしまいました。 いつの間にか、音楽教室と「音楽教育を守る会」とを一緒にしていました。 たいへん申し訳ご…

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第2回 著作権法制度における、著作者・著作権者等の権利と社会公益性について

今回は、いつもとは異なった観点で書きます。「著作権法制度における、著作者・著作権者等の権利と社会公益性について」とでもいいましょうか。 なぜ、突然こんなことを書くかと言いますと、「音楽教育を守る会」の主張の中に、著作権法第1条にからめた主張…

あらためて《音楽教育を守る会 vs JASRAC》 第1回 そもそも論

確か前にも書いたと思いますが、そもそもJASRACは音楽教室に対して著作権料の支払いを求めているのであり、音楽教室の生徒に支払いを求めているのではありません。 もっとも、裁判の結果、もし仮に音楽教室が著作権料を支払うことになったとして、音楽教室側…

「三人寄れば文殊の知恵」

突然ですが、美術館の絵画をスマホで撮影したその写真をSNSやブログにアップした場合、これは問題にはならないでしょうか? 絵画ですから、その「著作権」が問題になるのはすぐに考えつきます。また、その絵画の「所有権」も、場合によっては考えなければな…