知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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知財とは直接関係ない話だが、昔話を一つ

まあ、インターネットによる音楽配信にまつわる、私の昔話です。ふと思い出したので。

 

回線を通じて(昔はインターネットなんて概念はありませんから。)音楽を配信する、なんていつ考えられたと思いますか?21世紀に入ってから?

いやいや、20世紀末には既にそのような考えをする方が少数ですがいらっしゃいました。海外に、いや国内でさえも。

 

私が最初に回線を通じての音楽配信の考え(現在のインターネットによる音楽配信の原形的な考え)に出会ったのは、1990年代初頭だったと記憶しております。

音楽CDソフトがこの世にあらわれ販売されはじめてからまだ10年弱しか経っていない頃の話です。まだ、現在のようなインターネットはなく、ISDNなどまだできてなく(当然光回線など存在せず)、モデムを使ったアナログ電話回線によるパソコン通信をごく一部の人達が愛好していたような時代です。パソコンも、まだWindowsではなく、MS-DOSの時代です(Windowsはありましたが、MS-DOSの上で動くものであって、現在のようなOSと呼べるものではありませんでした。)。APPLEにおいては、MACの最初期のものがでたかでないかくらいの頃です。ついでに言えば、携帯電話が初めてあらわれたのもこの頃だったと思います。親が弁護士で金持っているやつが友達にいて、そいつが学校に持ってきて、見せびらかしていた記憶があります。

 

さて、このような時代に、なぜ現在のような音楽配信を考えることができる人が現れたのか。

おそらく理由の1つは、音楽CDソフトがうまれたことです。音楽CDソフトと書きましたが、別な言い方をすればデジタルデ-タです。

そしてもう1つは、現在とは比較にならないくらいものすごく遅くしかもアナログ信号での伝送ですが、パソコン通信というデジタルデータを伝送する手段は存在していた、つまり(その当時現実的に音楽配信が可能かどうかは別として)配信の手段はあった、ということです。

これらのことから、いずれ通信スピードがめちゃくちゃ早くなれば、通信による音楽(データ)の提供がされるようになるだろう、その帰結としてCDメディアというパッケージものは次第に売れなくなっていくだろう、と考えた方々があらわれたのです。そして今現在、これは現実のものとなりました。

 

私が何が言いたいかというと、

現在の状況を予測した人は、既に1990年代初頭に存在していた、

ということです。

 

そして、私はこの考えを踏まえて、レコード会社は将来のデジタル音楽配信の時代に対して備えなければならない、ことを主張して当時(20世紀末)レコード会社への就職活動をしていた記憶があります(笑)。もっとも、具体的にこうするべきという提案を、当時たいしてできていなかったと記憶しています(笑)。

レコード会社の面接担当者は、「何わけのわからないことを言っているんだこいつ?」という顔をしていたことは忘れません。レコード会社の人も何もわかっていない、という感じでした。まともに話を聴いてくれたのは、今もほぼ変わらず存在するあの会社だけでしたね。他の会社は、大きく変わったところや、事業縮小したところや、消えてなくなったところもありました。

 

今は昔の話です。

 

 

なぜこんなことを急に思い出したんだろう?そうだ、友達が音楽配信を使うようになったらしいと聞いたからだ(笑)。