2015-01-01から1年間の記事一覧
喧嘩はしないにこしたことはありません。しかし、向こうが喧嘩を仕掛けてこないようにするため威嚇程度にはこちら側を見せつける必要はあるでしょうし、場合によってはこちらから仕方なく喧嘩を仕掛けなければならない場合もあるでしょうし、また向こうが仕…
ある意味前回の続き的な話です。とにかく五輪エンブレム問題、佐野氏デザインのものは使用されないことになりました。しかし、これにより、スポンサー企業や東京都等には混乱等が生じましたし、件のベルギーの劇場側は訴訟を取り下げていないようですし、あ…
著作権法第2条2項に、美術工芸品は美術の著作物に含まれると明確に書かれていますが、応用美術は美術の著作物に含まれるとまでは書かれていません。美術工芸品とはいえない応用美術(例えば、美術芸術性がかなり低い量産工業製品はそうだと私は考えます。…
(今回も、以前に書き残っていた下書きをアップします。)前回からの続きなのですが、何故突然こんなことを、前回と今回で書いているかというと、ふと編曲権について気になっていろいろ検索してみたところ、とある裁判事例を知ったからです。いわゆる「大地…
(以前に書いた下書きが残っていたので、それをアップします。)まず、原著作者には、自らの著作物を他人に勝手に編曲、翻訳、翻案等されない権利があります。逆に言えば、原著作者は、自らの著作物を問題なく編曲、翻訳、翻案等をすることができます。また…
おそらくほとんどの方は正しく理解されていらっしゃると思いますが、念のため『「著作権」と「著作物の所有権」とは違うものである』ことを書いておきます。例えば、音楽CD。あなたは好きなバンドのCDを買いました。これは『著作物(正確には「著作物の複製…
著作権侵害裁判で画期的な判決がでました。アマナイメージズ(以下、「原告」とします。)という、Webコンテンツ素材等を有償で提供している企業があるのですが、「ホームページ上で勝手に無許可で有償写真を使われた」として、とある法律事務所(以下、「被…
そういえば、昨年2014年の暮れに、このブログにて、「利用」と「使用」の違いについてあらためて書く、なんて書いた気が(笑)。さらにさかのぼれば、昨年の夏に一度、このブログにて、『知的財産の「使用」と「利用」』というタイトルで書いています。そ…
先日コミックマーケットが開催されましたね。だからというわけではありませんが、同人二次創作について、TPPでの著作権「非親告罪化」とからめて、またちょっと雑感を書きたいと思います。くどいようですが、念のためあらためて書きますと、日本において…
(1回目の続きです)今回は、早稲田大学オープンキャンパス講座 「知財情報解析とその応用」だけに話を絞って書きます。とはいえ、この講座の1つ1つの回についてそれぞれ具体的に説明を書くのは、今の私では力量不足ですし、また書いてもかなり冗長的にな…
あちらこちらの大学が、社会人向けに、いろいろな公開講座を開いてます。少子化の現在、大学が社会人に目を向けるは、さもありなん、だと思います。社会人向けの大学院で、普通の(長期間の)社会人大学院とは別に、大学院で単科の講座を開いている、そうい…
この間、朝のテレビの情報番組で、著作権についてやっていました。その中で、3問ほどクイズをだしていて、1問目、2問目は正解でしたが、3問目を間違えてしまいました。3問目は、ブログにおける「引用と、著作者人格権のうちの同一性保持権」についての…
知的財産権は属地主義に基づいています(※あとで説明するように著作権はちょっと特殊です。)。ですから、商標は、国単位でしか、登録できずまた保護されません。また、国際商標というのがありますが、そういっても、国際的に統一して登録され保護されるわけ…
2020年の東京五輪のエンブレムが、ベルギーのとある劇場のロゴマークと酷似している、ということで話題になっています。なんか、劇場側のデザイナーは弁護士とともに、IOCと東京五輪組織委に対し、2020年東京五輪のエンブレムを使用しないよう申し立てたらし…
アメリカからやってきた、不倫系SNSで、Ashley・Madison(アシュレイ・マディソン)というのがあるらしいです。別に、このブログでは不倫系SNSについて、どうのこうのいうつもりはありません。そういう文章を読みたい方は、いろいろネット上で書かれているの…
(その1の続きです)話題を変えます。サザエさんバス事件について書きます。私は、サザエさんバス事件の判決には少しもの足りなさを感じています。この事件の判決については、結果的には私も同じ考えで著作権侵害を認めるものなのですが、そこにいたるまで…
以前に、青木弁理士の新著作、「新しい商標と商標権侵害」について書きました。青木弁理士はこの中で、キャラクター商標について少しふれられています。その影響というわけでは別にないですが、久々に再びキャラクター論について書いてみようと思います。キ…
正直「パテントトロール」的な香りがそこはかとなく臭ってきています(笑)。実際どうなのか私には全くわかりませんが。以下は、あくまで私の勝手な考えです。そもそも、この特許の原出願は、「2005年4月28日」です。この頃って、iPadやiPhone、パッドPCやスマ…
先日、契約についてのレクチャーを受けてきました。実は私、これまで書籍やインターネットを使って、独学で実戦的にしか勉強していません。ちゃんと講義の形で契約の説明を受けるのは初めてでした。独学で身につけた知識や考え方が間違っていないようで安心…
明日、7月12日、第21回知的財産管理技能検定を受験される皆様、頑張ってください。応援しています。私は、来年の春までしばらく受験はありませんです。
アメリカでは、許諾なく違法に作られた二次創作物には、著作権は認められていません。明文で規定されています(米国著作権法第103条)。日本では、アメリカとは対照的に、通説ですが、許諾なき違法二次創作物にも著作権が認められると考えられています。…
7月5日(日)のフジテレビのワイドナショーにて、「東京都が発表した、2020年の東京五輪での、観光案内の制服があまりにダサくて、それをデザインしたデザイナーが仕事に支障がでるほどのクレームにさらされた。」というニュースがありました。私は、このデ…
マイケル・ジャクソンの「反重力(のような動き見せるためのパフォーマンス用)装置」特許と、小室哲哉氏の「(シンクロさせるための)ミュージシャン及びダンサー用電子時計」特許は知っていましたが、あのハードロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のギタリ…
以前に書きました、講座『交渉学基礎とロールシミュレーション』の説明の中で、「Win-Winの契約」と書きました。「Win-Winの契約」とは何でしょうか?以前の説明でちらっと紹介しました「法務・知財パーソンのための契約交渉のセオリー」(一色正彦・竹下洋…
先日数回にわたり書きました「地理的表示」。「地理的表示」についてインターネットで検索すると、いろいろな資料を見ることができます(特に農林水産省の資料は、学習資料としても役立つと思います。また、これは知的財産管理技能検定の出題元ネタになるの…
先日、金沢工業大学(以下、KIT)の虎ノ門の大学院にて、『交渉学基礎とロールシミュレーション』〜模擬交渉で学ぶ「交渉学」体験講座〜、が行われ、参加しました。この講座の講師の一色正彦先生は、この書籍をお書きになってらっしゃいます。法務・知財パー…
テレビ朝日が、放送番組(ドラマ「相棒」)の二次利用目的でその利用許諾を得るためとして、連絡を取りたいとのことで、一般社団法人 映像コンテンツ権利処理機構(aRma)のサイトにて、aRmaは、宝生舞さんの名前を「連絡を取ることができない不明者探索のリ…
ビヨンセが、バックダンサーの創作した曲を盗作したと、そのバックダンサーに訴えられたらしいです。アメリカではよくある(?)ことですので、別にこのこと自体には私は全く興味はない(笑)のですが、ただ一つ、ビヨンセ側は「著作権登録していないじゃないか…
あらたに始まった、日本の「地理的表示保護制度」。以前これについて書いた時、最後の方で「地理的表示と商標の『抵触』」についていずれ書きたいと書きましたが、すぐに情報を得ることができましたので、ちょっと書いてみます。⑴先に商標が登録されていて、…
(前回の続きです。)「地理的表示」の目的は、「商標」よりもはるかに「産業保護政策的」といってよいかと思います。具体的には、「国により」「農林水産物等の(原産地含む)生産地名称の保護、農林水産物等のブランド保護をしていき」「よって生産者、需…