知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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講座『交渉学基礎とロールシミュレーション』

先日、金沢工業大学(以下、KIT)の虎ノ門の大学院にて、『交渉学基礎とロールシミュレーション』〜模擬交渉で学ぶ「交渉学」体験講座〜、が行われ、参加しました。

この講座の講師の一色正彦先生は、この書籍をお書きになってらっしゃいます。

法務・知財パーソンのための 契約交渉のセオリー 交渉準備から契約終了後までのナレッジ Theory of Contract Negotiation for Legal Dep (ビジネスセオリー 5)

法務・知財パーソンのための 契約交渉のセオリー 交渉準備から契約終了後までのナレッジ Theory of Contract Negotiation for Legal Dep (ビジネスセオリー 5)

  • 作者: 一色正彦,竹下洋史
  • 出版社/メーカー: レクシスネクシス・ジャパン
  • 発売日: 2014/12/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私は、今年の3月か4月にこの書籍を買ったのですが、いろいろあって、実はまだ第1章しか読んでいません。ですが、1章読んだだけでも、私にはインパクトがありました。
そして、先月くらいでしたか、KITから今回の講座の案内のメールが届き、それでこれはいい機会だと、迷わず参加申し込みました。


一色先生と、この書籍の執筆協力もされたという竹本和宏先生とで、お二人が交渉学の講義をされました。他に先生の元生徒さん数名の方々が、ティーチングアシスタントをされてました。
お二人の御説明、とてもわかりやすかったです。


講義内容を非常に簡略して書きます(笑)と、

交渉の目指すところは、Win-Winの契約。
そのために論理学的思考と心理学的思考の両方を踏まえ、実際に交渉していく。
その契約交渉の前作業として、契約ミッションの設定、契約の達成目標の最高のものと最低のもの(ZOPA)の設定、BATNA(交渉決裂時の対処策として最良の案)の設定、等をする、などなど。
そしてロールプレイングでの交渉の実践トレーニング。

です。
いろいろ役に立つことを教えていただきました。

これらの内容は、先に紹介した書籍にも説明されています。
先に「私は1章しか読んでいない」と書きましたが、かえってそれがよかったのかもしれませんね。逆に、余計な先入観なく、講座に集中できたのかもしれません。
書籍は復習として読みました。


今回、契約の模擬交渉のロールプレイングをしたことは、新鮮な体験でしたし、これまた勉強になりました。先に説明を受けたことを、実践シミュレーションにより体で経験として覚えることができた、といいますか。

この講座にて、交渉について、その基礎を、ロールシミュレーションを交えて、勉強できたことは、自分にとって本当にプラスになりました。
会社での実際の業務で、私は契約交渉をする機会が増えてきました。その度に、自分の交渉力のなさを痛感しました。間違いなく、今回の講座は今後プラスに働くはずです。
もちろん、これだけで充分ではなく、これからもっと勉強していき、また実践経験をふむ必要があるのですが、少なくとも今回、少なくとも最初の一歩を踏むことができたのではないかと思います。

参考書籍も幾つか挙げられてました。その中には前述の書籍もありました。
この講義だけでは、当然交渉学の全てを理解できることなどなく、今後も、勉強や実践経験等の研鑽が必要なのはいうまでもなく、参考書籍はその助けになります。


金と時間があれば、KITの大学院の単科授業「交渉学要論」を受講したいのですが、難しい…。


ちなみに、今回の講座、100人以上の方々が参加されたそうです。申し込み締め切りも早かったらしいです。関心の高さが伺えますね。



あっ、あと、先に紹介した「法務・知財パーソンのための契約交渉のセオリー」については、また読み終わってからあらためて紹介させていただきたいと思います。
この書籍は「セオリー」シリーズとして、他にも4つの「セオリー」があり(今のところ全部で5つあります)、実はこれらをまとめて大人買いして持ってます(笑)ので、これらについてもいずれ書きたいと思います。