著作権についての講演 in 早稲田大学
今日9月11日(月)、早稲田大学で著作権についての講演がありました。
音楽教室の件に関して(下記のとおり、音楽教室についてだけではありませんでしたが)の講演でした。
早稲田大学の法学部は、来年4月から、法学研究科知的財産法LL.M.コースとして、社会人向け大学院コースを開講いたします。
その説明会も兼ねて、今年の6月10日から7月15日にかけて、全6回、このコースのプレ公開講座、横川敏雄記念公開講座が開かれました。
そして、今日9月11日に、第7回目として、プレ公開講座の追加講座が開かれました。
そのテーマが、「著作権の利用行為主体をめぐる議論と課題ー音楽教室、ライブハウス、投稿サイトー」というものです。
講師は、早稲田大学法学学術院教授、上野達弘先生です。
誰でも参加できるので、もちろん参加いたしました、私。
まだ講義の内容が自分の中で消化できてないので、詳しいことは書くことができませんが、非常にためになった講義でした。自分はまだまだ勉強不足だな、と思った講義でした。
今回の件は、主体(利用主体、侵害主体)をどう考えるかということこそが一番重要であり、またそのための議論を(裁判の場も含め)活発に行うことが大事だな、と思いました。
あと、個人的に感じている現在の日本の著作権法制度の限界を、上野達弘先生も感じていらっしゃるように思いました。
個人的と言えば、個人的に今回初めて知ったのは、「手足論」が昔からあるロジックだったことです。私はてっきり電子書籍の「自炊」問題であみだされた新しい著作権法制度上のロジックだとばかり思ってました。確かに私は勉強不足のようです。
今日の講義の上で、今後の裁判の展開を見ていくと、より勉強になる、と思いました。
おそらく、上野先生としては、「音楽教育を守る会」が勝つ、あるいはJASRACが勝つ、ということは二の次ではないか、と私には思えました。今回の裁判の結果、日本の著作権法制度がまた一歩、良い方向に進んでくれれば、と考えていらっしゃるのでは、と思いました。
同時に、上野先生は「著作権法制度オタク」だとも思いました(笑)。その点では私もそうかも(笑)。