知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

技術のブランド化、技術ブランド

(ここに私が書いたことは、現KITの杉光教授が、これまでお書きになられた論文や、セミナー等で話をされた内容などを、元にしています。なお、このブログにおいて、杉光教授のお考えとは異なるあさはかな部分は、私が勝手に考えたことです。私の理解力が低いからであり、杉光教授に全く非はございません。)

 

何かが「ブランド化」するということは、「(ある程度の期間)(最終)消費者に選ばれ続け購入され続けるようになること」だと私は考えます。

商品で言えば、ブランド化した商品は、ノンブランド商品と比べ、(最終)消費者によってよりたくさん選ばれてよりたくさん購入される、ということです。

 

これは、技術ブランドにも言えることです。

 

その技術が、自社で使うためにあるにしろ(例えばユニクロヒートテック、シャープのプラズマクラスターなど)、他社に使ってもらうためにあるにしろ(例えばインテルMPU、ドルビーのサラウンド技術など)、その技術がブランドであるためには、最終消費者に向けてアピールしていること、最終消費者への訴求力があることが重要だと私は考えます(企業自体が最終消費者である場合も含みます)。「その技術を使っている」商品やサービスを選んでもらうために、最終消費者にその技術が良いものと認知される必要がある、というわけです。

 

ビジネスによっては、最終消費者に認知されていようがいまいが、とにかく、その技術、あるいはその技術によって作られる素材、部品材や、その技術によるサービスを、使わなければならないこともあります。

ですが、その場合でもやはり商品やサービスの最終消費者にその技術が認知されているならば、そのメリットはあると考えますし、それはけっして小さいものとは言えない、むしろ大きいのではないかと考えます。

 

マーケティングでは、「ブランドには象徴機能がある」と考えられています。私的に言えば、そのブランド商品の内容を詳しく説明しなくても(最終消費者がそのブランド商品内容を詳しく理解しなくても)、そのブランド商品が良いものである、と最終消費者に認知さえされればそれは商品の購入につながるわけで、これがブランドの象徴機能だと私は考えております。

そして、これは技術ブランドにも言えることではないでしょうか。その技術について詳しいことはわからなくても、最終消費者に、その技術を利用している商品が良いものであると認知され、そしてその商品が選択され購入されればいいのですから。

 

この(技術)ブランドの象徴機能は、商標の品質保証機能に似ているものがあります。

商品に付された商標が、その商品が良い品質のものであると(象徴的に)保証しているから、最終消費者はその商標が付された商品を選び購入するのです。ブランドにも似たような機能がある、というわけです。機能が似ていると言いますか、ブランドの象徴機能を成り立たせている要素の1つが、商標なのだと考えます。

ただ、技術ブランド(の商標)は、その技術の品質の保証だけでなく、その技術を用いた商品の品質をも保証する、両方を保証しているところが、大事なポイントだと考えます。つまり技術ブランドは、直接的にはBtoBですが、最終的にはtoCなのです。だから、最終消費者に訴求し、最終消費者に認知してもらうように、技術ブランドはあるべき、と私は考えます。

 

 

といいますか、このような考えゆえに、技術のブランド化、技術ブランドはこれからますます重要になっていく、と私は考えます。