知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

べ【非連続不定期掲載】 ベストライセンスへの対処 その1 ベストライセンスへの正しき理解パート2

(非連続不定期に、その1パート1

ベ【非連続不定期掲載】 ベストライセンスへの対処 その1 ベストライセンスへの正しき理解パート1 - 知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

の続きです。)



ベストライセンスの出願は今のところ審査される可能性は全くないとは言いませんが、ほとんどゼロに近いです。
なぜなら、前回ちらっと書きましたが、出願料を支払っていないからです。出願料を支払わない限り、審査の段階には進みません。審査されない以上、登録になることはけっしてありません(出願料を支払えば審査段階には進むでしょう。それでも登録となるかどうかは審査次第です。)。

ベストライセンスはただ出願しているだけのちゅうぶらりんの状態にすぎない、のです。

しかし、出願だけは特許庁に受理された状態であるので、この状態のままでは後願は拒絶されてしまいます。
そこで、現在特許庁は、出願料を支払っていないベストライセンスの出願について、通告をした後一定期間待った上で、次々と出願を却下して、取り下げています
(また、特許庁は他の出願者への注意喚起の為の声明を出していて、出願を諦めないよう呼びかけています
そのURLは
https://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_shouhyou/shutsugan/tanin_shutsugan.htm
です。)
ベストライセンスの後願だとしても、とにかく出願さえしておけば、一定期間待つことにはなるかもしれませんが、ベストライセンスの出願が却下されることにより、他に登録の障害要因がなく審査に進み登録要件をみたせさえすれば、その後願は登録されます。前回に、「やるべきことはしておき、準備すべきことは準備しておく」と書いたのは、この意味もあります。

あと、前回書いたとおり、特許庁のデータベースであるJ-Platpatで、ベストライセンスの出願同行をチェックし把握しておくといいかもしれません。なお、J-Platpatでの情報公開にはタイムラグがありますので、注意が必要です。


こう説明しますと、「ベストライセンスがなんぼのもんじゃい!」と思えてくるでしょう(笑)。実際、もはや私はその程度にしかベストライセンスについて思っていません。


とはいえ、それでもそれなりに時間がかかる可能性が高いので、商標登録を急いでいる場合は特に、ベストライセンスの存在がうざくて邪魔に思えてきます。
しかし、あせって向こうに歩み寄ろうなどとバカなことを考えてはいけません。それこそ、向こうの思うツボです。



(不定期に、その2パート1へ続きます。)