書籍紹介その12 知財、この人にきく
少し間をあけすぎてしまいました。いろいろなことが急におこりまして、ブログどころではなかったものでして、すみません。
さて、再開一発目は書籍紹介。またしても、丸山儀一さんの書籍です。正確には、氏へのインタビューをまとめたものです。
- 作者: 丸島儀一
- 出版社/メーカー: 発明協会
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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前回に紹介した書籍と同様、いやむしろこちらはインタビュー集だけに、丸山知財思想がはるかによくわかる書籍だと思います。
一言で言えば、「知財における戦略はどうあるべきか」について、丸山儀一さんの考えがつまった書籍です。
丸山儀一さんのお考えは、人によってはいささか違和感をお持ちになる方もいらっしゃるのではないかと思います。中には、丸山儀一さんの考えを否定(もしかしたら全否定)していらっしゃる方もいるだろうと思います。ただ、私は丸山儀一さんよりの考えの持主です。
知的「財産」と言いますが、所詮は、単なる道具、あるいは単なる手段、でしかありません。知財に金銭的価値を見出すのは別に構いませんが、それは道具、手段としての、裏付けでしかありません。
例えば、特許を取った、とします。それは、本来自社の事業を行っていくために、他社に邪魔されないために取得したわけです。
だから、ライセンスは、あくまで副次的なものしかありません。
ですが、ライセンスすることを目的として、ライセンスで金を得るためだけに、特許権を取得する、という企業もあります。このことを、私は否定しませんが、積極的肯定は絶対にしません。