知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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Ashley・Madisonの商標

アメリカからやってきた、不倫系SNSで、Ashley・Madison(アシュレイ・マディソン)というのがあるらしいです。
別に、このブログでは不倫系SNSについて、どうのこうのいうつもりはありません。
そういう文章を読みたい方は、いろいろネット上で書かれているので、そちらをお読みください。

私は、Ashley・Madisonの「商標」について書きます。


ついこの間、TVでAshley・Madisonから個人情報が流出したニュース(これはこれで重要な問題ですが今回のブログテーマではありませんのでふれません)を見たのですが、そのニュースの中で、Ashley・Madisonのサイトの日本語ページのトップ画面画像をちらっと見ました。ちなみに、このAshley・Madisonは、アメリカのSNSです。アメリカのSNSですが、アメリカ国内のみならず世界中に向けているようで、日本語のページもあるのでしょう、日本語で書かれたページを見ました。そこで私は®マークがある、2つの商標を見たのです。

ASHLEY MADISON®
人生一度。不倫をしましょう®
です。

あと、これはたぶん登録されていないからだと思いますが、スマホでは小さくてよく見えないのですが、®マークではなくTM(トレードマーク)表示が、「秘密と言わんばかりに唇に指を当てた女性の絵」のそばにあります。

で、早速J-Platpat(日本での、特許や商標等の、公的検索システム)で検索してみましたが、該当がなくどうやら日本では商標登録がされていないようです。登録はおろか出願さえもしていないようです。(最近していたのなら、タイムラグのため、検索できない可能性があります。)

で、アメリカのUSPTO(日本の特許庁みたいなところです)のサイトで、商標検索をしたところ、ありました。

ASHLEY MADISON®
Life is short. Have an affair.®
です。

先の、「人生一度。不倫をしましょう®」は、この”Life is short. Have an affair.®”の日本語訳のようです。

まあ、このサイト自体はアメリカのサイトなので、アメリカの商標権だけ押さえておけば他の国は別にいい、ということなのでしょうか。でも、インターネットは軽く国境を越えますから、念のため対象国でも商標権を押さえておいた方がいいのかもしれませんが、国数が多いと大変です。まあ、マドプロを使えば、それなりに安くすむでしょうが、それでもあの国数ではかなりの金額になるかもしれませんね。
(国際間のインターネット上の商標問題については、近いうちに書こうと思います。)

ちなみに、このサイト、地域と、使用言語を選択できます。使用言語を日本語にすれば日本語の表示になります。英語にすれば英語に、フランス語にすればフランス語になります。スペイン語、イタリア語、ロシア語、中国語、韓国語etc、いろいろあります。


仮に将来、Ashley・Madisonが本格的に日本に進出し、例えば日本でco.jpでサイトを作るとしたら、間違いなく日本の特許庁に商標の出願登録をするでしょうね、おそらく。
でも、不倫系SNSでしょ。もしかしたら日本だと、商標法第4条第1項7号(公序良俗違反)にひっかかって登録できないのではないでしょうか。そんな気がします。


Ashley・Madison側としては、ここまでしませんか(笑)。