知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

第2回1級ブランド専門業務学科試験問題 自分学習用解説 40問目

今回は40問目です。


第20回知的財産管理技能検定   第2回1級ブランド分野学科試験の自分勉強用解説、40問目について書きます。


40問目は、中国への製品輸出のための中国での商標出願についての問題で、「適切」な文章内容の選択肢を選ぶ問題です。

選択肢アは間違いです。中国での商標出願の件数は急激に増加していて、日本での商標出願の件数を凌駕しています。そうでなくとも、中国への輸出をするのであるなら、輸出開始前の事前の権利調査や商標の出願をするべきですし、この商標出願の件数の増加状況であるなら、なおさらするべきです。先に他者(社)に商標権をとられたり、権利侵害となってしまうのを避けたいならば、商標権を取得しておくべきです。
選択肢イは正しいです。中国はパリ条約やマドリッドプロトコルに加盟しているので、これらを用いた出願も可能です。
選択肢ウは間違いです。日本で販売しているからといって、中国で馳名商標として保護されません。馳名商標は、中国国内での周知性、著名性しか考慮しません。ですから、中国であらためて商標を出願する必要があります。
選択肢エは間違いです。自らの社名を中国で企業名称として登記していて、製品上にその名称のどのような表示をしたとしても、中国で他者(社)がその名称を商標登録していて権利を持っていたならば、中国現地の権利を侵害することになります。ですから中国では、ビジネスをおこす前に、商標権を取得しておく必要があります。

よって、選択肢イが「適切」で正解です。