知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第5段 2級学科試験問題 自分勉強用解説 過去問編 その5

第5段、2級学科試験問題、自分勉強用解説、過去問編、その5です。今回は、2014年3月に行われた問題より、問16と問17です。


問16は、わが国の著作権法で保護される著作物に関する問題です。
選択肢アは間違いです。そもそも法令は、著作物ではあっても、著作権法の保護目的対象ではありません。ですから、国が複製権を持つことはありえません。むしろ国民に周知させたいので、自由に複製してよいとしています。なお、官公文書も同様ですが、一部の官公文書には、著作物性が認められものがあり、それは自由に複製することはできません。御注意ください。
選択肢イは間違いです。外国で発行された著作物は、日本国民が創作したものであるなら、保護されます。
選択肢ウは間違いです。編集著作物を構成する素材は著作物である必要はありません。
選択肢エは正しいです。事実の伝達にすぎない時事の報道は、著作物として保護されません。
よってエが正解です。


問17は、特許法と独占禁止法に関する問題です。
選択肢アは間違いです。この選択肢の文の行為は、独占禁止法に違反しません。
選択肢イは間違いです。「利害関係人に限られる」が間違いです。限られません。特許ライセンスに限らず、全ての独占禁止法違反行為に対して、公正取引委員会の措置を求めることができます。
選択肢ウは間違いです。この選択肢の文の行為は、独占禁止法に違反しません。譲渡や独占的ライセンスは独占禁止法違反ですが、通常実施権は比較的軽微なものとされ、また独占的でないので、独占禁止法に違反しないとされています。
選択肢エは正しいです。選択肢の文のとおりです。パテントプールは、その運用方法により、独占禁止法の違反行為に該当することがあります。
よってエが正解です。