知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

セミナー 中小企業のブランド戦略

先日、東京商工会議所板橋支部で行われた「中小企業のブランド戦略」というセミナーに行ってきました。

私が働いている企業は中小企業ではありませんが、大企業ではありません。まあ、中堅企業というところです。中小企業という言葉は気にせず、ただ「ブランド戦略」という言葉にひかれてこのセミナーに参加しました。


で、私はこのセミナーのテキストに書かれているある一言に目が釘付けになりました。


「『ブランド』は提供側ではなく顧客の意識の問題」
という言葉です。


「何を当たり前のことを」という方もいらっしゃると思いますが、私は『ブランド』というものをこれまで企業視点でしか考えたことがなく、『ブランド』は企業が考え顧客に浸透させるものとばかり考えていたので、これは私にはショックでした。しかし、このショックのおかげで、私は目からウロコが落ちた思いです。


今回のセミナーをまとめると、「顧客が意識の中にもってしまった『ブランド』イメージ、これをいかに修正して、企業側が意図した『ブランド』イメージをどうやって植え付けるか」、だと私は思いました。これについては、大企業も中小企業も同じです。
また、付け加えると、テキストの言葉を借りれば、「『ブランド』は、常に『顧客接点』で生まれ」るということです。大企業が大金を使ってマーケティング会社を利用するところを、中小企業は自らが顧客接点をもってそれをカバーすればいい、ということです。

企業があるブランドを作ろうとします。
しかし、顧客がそのブランドに持つイメージは、企業が作ろうとしているブランドイメージとは必ずしも一致するとは限りません。そこには、イメージのギャップが少なからず起こります。
大企業ならマーケティング会社を利用してそのあたりの調査をするわけですが、中小企業はいろいろな要因でこれがなかなか難しいです。そこで、中小企業は常に『顧客』に『接点』を持つことにより、「自ら顧客に対してそのギャップを調査し、それを分析し、そしてそのギャップをいかに埋めていくかを考え実行していく」わけです。これこそが「中小企業のブランド戦略」なのです。

「ブランド戦略」というと中小企業には用がないものと考えがちですが、こう考えれば中小企業もブランド戦略ができる、ということなのです。

なお、今回のセミナーでは、例としてコーポレーションブランドをあげていましたが、それ以外のブランドについても、勿論応用可能です。