知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

第23回知財管技検定1級ブランド学科試験問題 自分学習用解説 32問目

第23回知的財産管理技能検定 第3回1級ブランド専門業務学科試験の自分学習用解説 、今回は32問目です。

32問目は、「中国で第三者により自社使用商標が勝手に登録出願されているのを発見した場合」についての選択肢で「適切」なものを答える問題です。


選択肢アは間違いです。中国は日本と違い、権利付与「前」の異議申立制度です。予備的査定がなされ公告されてから3ヶ月間異議申立てができます
選択肢イは正しいです。選択肢イの文のとおりです。中国での、登録商標の不使用での取消請求が認められるのは、3年間継続して中国で使用されていなかった場合です。
選択肢ウは間違いです。第三者により出願された商標、いわゆる冒認出願商標がされた場合で、それが登録され、その登録日から5年が経過、つまり除斥期間がすぎても、それが悪意のある出願であり著名商標を冒認したものならば、その著名商標の権利者は第三者が出願登録した商標の無効審判請求をすることができます
選択肢エは間違いです。馳名商標の認定はその案件のみのものです。かつて馳名商標として認定されても、それは今回第三者による商標出願とは全く関係ありませんので、第三者の出願商標は登録される可能性があります。 


よって、選択肢イが正しく「適切」なので、イが正解です。