知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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知的財産管理技能検定1級ブランド専門業務学科試験の勉強法 私の場合 その2

(その1の続きです)


(以下は、あくまで私の場合についてです。他の方にそのまま当てはまるとは思いませんが、まあ参考にはなるかな、とは思います。)
 
 
私が1級ブランド学科試験の受験を決断しちゃんと勉強を始めたのは、実は2014年1月からです。つまり最初の試験の日の約2ヶ月前です。しかし、たった2ヶ月で1級ブランド学科試験の勉強ができるほど、1級ブランド分野学科試験は甘くありません。
 
つまり、私は、勉強を始めた段階で、多少なりともある程度1級ブランド学科試験レベルの知識を持っていたのです。仕事の実務から得た知識や経験を持っていた、ということです。その意味で、私はラッキーでした。あとは、足りない点だけを勉強すればいいのですから。
私は、日本の商標(法制度)と中国の商標(法制度)、マドリッドプロトコル、国内契約、英文契約については、すでに(法制度知識を含む)実務知識と実務経験をそれなりに持っていたので、後は、これらの補足知識と、アメリカ商標(法制度)、欧州共同体商標(法制度)、その他(海外を含む)意匠(法制度)や知財分析、マーケティング、税関等関連する分野を勉強さえすれば良かったのです(「さえすれば」と書きましたが、これだけでも結構大変です。)。
そして実は、アメリカ商標、欧州共同体商標については、2013年の10月くらいからすでに勉強はしていました。ただ、この勉強は、1級ブランド学科試験のための勉強ではありません。たまたま、別の理由があって勉強したのですが、それが1級ブランド試験に役立ちました。
 
これらのことから、2014年1月から始めた勉強は、1級ブランド学科試験のためのかなり絞られた内容の勉強だけですみました。その意味で、私は本当にラッキーでした。
 
 
そして、私が、1月からの勉強で実行したのは、
 
⑴とにかく、1級ブランド学科試験向けに、必要なあらゆる領域の知識をできるだけ吸収する。
 
しかし、その1で書いたように、1級にはテキストはありません。なので、以前に書いたとおり、少しでも役立ちそうな書籍があれぱ、とにかく買って読みまくりました。この時期は時間がある限り読んで読んで読みまくってました。単純に数えれば、少なくとも30冊は読んでいました。
もちろん、正直、この2ヶ月で、30冊全ページを読み覚えることなど、現実的にできません。ですので、ある程度見切りをつけて勉強する必要がありました。試験に役立ちそうな部分以外は、飛ばしたりしました。
 
⑵数少ない問題を何度も繰り返しやった。
 
その1で書いたとおり、問題集はありません。これはかなり厳しいです。
まず、1級は、あらゆる関連領域から、広く深く、時に細かい点をも出題してきますから、あらかじめ問題をこなしてこれに慣れておく必要があります。
又、出題の仕方にも慣れておく必要があります。例えば、契約書なんて全てを丹念に目を通す必要は全くありません。まずザッと見て、出題と関係するところを素早く見つけ、そこだけを丁寧に読む、そうしないと試験時間がいくらあってもたりません。こういうことは、問題をやっておかないとわかりませんし、こちらにも慣れておく必要があります。
さらに、問題をこなすことで、なんとなく出題の傾向をつかむことができます。
 
さて問題集がない以上、私は、同じサンプル問題(当時はサンプル問題ぐらいしかありませんでした)を何回も何回もするしかないだろうと考えました。とはいえ続けざまにするのはだめです。ある程度間をあけてする必要があります。
まず、2013年12月下旬に1回目をやりました。まだ、勉強を開始する前です。この時点で、何門正解できるか、何門間違えるかの確認だけをしました。
2014年1月下旬に2回目をやりました。1月下旬の時点でどれだけ知識が身についたかの確認です。
2月の中旬には3回目です。この段階で、間違えた問題については、書籍やネットでの検索で、知識の確認、習得のフォローに勤めました。書籍だけでの知識の習得には限界があります。ネット検索をして、知識の漏れができる限りないようにするのは不可欠です。特許庁経済産業省のホームページはかなり見ました。
2月下旬に4回目、3月に入り試験直前に5回目です。この段階では、合格できるだけの正解を得ることができることを目標にして、やりました。
 
⑶セミナー受講
 
2月に、テクノアソシエーツという企業が主催する1級ブランド学科試験の対策セミナーに参加しました。このセミナーは、知識の整理や、見落としていた知識の習得に役立ちました。このセミナーが駄目押しとなり、私は合格基準レベルにまでになんとか到達できたと思っています。
 
 
そして、試験日当日は、これまでやるべきことをやったのであれば、後は試験というゲームを楽しむだけ、というくらいのノリで、リラックスして臨みました。ガチガチだと、実力を出しきることなどできません。
 
 
で結果ですが、不合格でした(笑)。偉そうにいろいろ書きましたが、不合格です。
あと1問あっていれば合格でしたから、本当に悔しかったです。つまらないケアレスミスがなければ合格でした。こういうケアレスミスをなくすためにも、適度な緊張は必要ですね(笑)。適度な緊張と適度なリラックスで試験に臨みましょう。
 
 
そうそう、確か試験日の翌日くらいには、正解が発表されます。みなさん答えあわせはされると思います。ただ正解した間違えたその確認だけをするのではなく、間違えたところは、なぜ間違えたのか、何が正しいのかをすぐ確認しておいた方がいいでしょう。試験や実務で二度と同じ間違いをしないため、自分の知識を修正しておきましょう。
 
 
 
1年目はこんな感じでした。
2年目もだいたい同じですが、かなり時間の余裕があったので、1年目よりは比較的楽にゆったりと勉強ができました。けっこう自信があったのですが、どうやらリラックスしすぎて油断してしまったようで、結果また不合格になりました。やはり適度な緊張感は必要ですね(笑)。