知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

第2回1級ブランド専門業務学科試験問題 自分学習用解説 24問目

今回は24問目です。


第20回知的財産管理技能検定   第2回1級ブランド分野学科試験の自分勉強用解説、24問目について書きます。


24問目は、秘密意匠についての問題で、「適切」な文章内容の選択肢を選ぶ問題です。

選択肢アは正しいです。意匠権に基づく差止請求等を求める訴えは、東京地方裁判所、又は所在地を管轄する地方裁判所に提起することができますので、この選択肢の文は正しいです。
選択肢イは間違いです。意匠には秘密保持命令の制度はあります。よって秘密意匠に係る意匠権に基づいて差止請求及び損害賠償請求をする訴訟を提起する場合、訴訟の相手側に対して秘密意匠の内容を開示することを一般的に禁止することができます。
選択肢ウは間違いです。秘密意匠に係る意匠権に基づく差止めを求める場合、登録意匠の内容を提示して警告した後でなければ差止請求することはできませんし、製造販売の差止めを求める仮処分を申し立てる場合にも、このような警告をすることが必要です。
選択肢エは間違いです。一度意匠権侵害訴訟で勝訴したが、その後、意匠登録無効審判により当該無効審決がなされこれが確定しても、この確定した審決により、一度確定した先の訴訟判決が再審の訴えによって取り消されることはありません。一事不再理だからです。

よって、選択肢アが「適切」で正解です。