知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

セミナー「マーケティングとブランドの基礎知識」

セミナー『実は知財と関係が深い「マーケティングとブランドの基礎知識」』に参加しました。セミナーというか、知的財産管理技能士会の定例研修です。定例研修は、初めての参加です。

講師は、金沢工業大学虎ノ門大学院教授で知的財産教育協会専務理事でいらっしゃる杉光一成先生と、マーケティングコンサルタントの六角マリ先生で、杉光先生は「マーケティングの基礎知識」を、六角先生は「ブランドの基礎知識」をそれぞれ御担当されました。


先に、六角先生の「ブランドの基礎知識」について書きます。今回はブランドの基礎の話ということでした。といっても、「ブランドの言葉のルーツは、牛の焼印」というような話ではありません。もっと本質的に「ブランドとはなんぞや」という話です。ある意味基本的な話なので、わかっている方にはいささか退屈だったかも。でも重要で大事なことです。ブランドというものを考えるとき、今回のレクチャーのようなことを土台として持っていなければならない、ということです。


そして、杉光先生の「マーケティングの基礎知識」について書きます。
杉光先生は、「マーケティングを語る方は世界中に沢山いらっしゃるが、知財と関係して論ぜられることはなく、なぜかマーケティングにとって知財は無視されてきた」と、おっしゃってます(私は、最近は知財とマーケティングをリンクして考える方々が増えてきた様には思いますし、ネットで「知財とマーケティング」と検索すればけっこうひっかかります。とはいえ、一般的コンセンサスのレベルにはまだまだはるかに遠いと思います。だから先生のおっしゃることはごもっともと思いました。)。
そして、杉光先生は、マーケティングと知財を関係させた論文を書き、あのコトラーに見てもらったそうです。もちろん英語の論文です(笑)。なお、この論文の日本語のものは、確か東大のホームページにて、掲載されているそうです。
ここ数年、知財の分野が、経営やマーケティングにおいて語られて、あるいはその逆で、マーケティングの分野が知財で語られています。でも、その語られ方に、私は物足りなさを感じていました。
杉光先生は、知財をずばりマーケティングのツールとお考えで、これらを深く関係づけて融合させて論じていらっしゃいます。今回のレクチャーはそのエッセンスといえますが、これは先に書いた私の物足りなさを払拭してくれるものではないか、と思いました。
もちろんこの融合は、知財知財、マーケティングはマーケティングとして、ちゃんとわかっている上で理解ができる話です。
この研修での、杉光先生のレクチャーには、かなり刺激を受けました。これまで、例えば弁理士会での経営基礎セミナーに弁理士でもないのに参加したりしましたが、ここまでインスパイアされたことはないです。


この研修のあと、希望者には懇親会があり、こちらにも参加しました。何人かの方と話をしましたが、考えているベクトルが似ている感じがしました。それぞれ、バックヤードが異なるものが、似たようなことを考えていることに、私は日本の知財に希望を持っています。そして、この懇親会でもおおいに刺激を受けました。


都合があえば、また定期研修と懇親会にはまた参加したいです。


なお、今回書いたことは、知的財産管理技能士弁理士とは違う点であるその象徴的なことの1つ、と私は考えています。
知的財産管理技能検定、その合格者である知的財産管理技能士の存在意義、と言いますか。

それと、今回のこの定期研修、知的財産管理技能士会が動画配信されるそうです。

また、3級はわかりませんが、1級や2級ではマーケティングの問題がでています。この傾向はこれからもっともっと進むと思います。2級で3問くらい、1級で5問くらいマーケティングの問題をだしても良い気が私はしています。


このブログでも、今後マーケティングについて書いていくかもしれません。



あと、杉光先生が翻訳されたコトラーの新しい本が近日でるそうです。タイトルは「コトラーイノベーション・ブランド戦略」です。
あっ、別にまわし者ではないですよ(笑)。