知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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自分学習用解説 第19回知的財産管理技能検定2級学科試験問題 その0の4 問題の解き方3

まだその0シリーズが続きます。今回はその0の4です。
今回はまた、違う問題を例にして、問題の解き方を説明していきたいと思います。
前回に予告した通り、長い選択肢文章の問題についても、例示してみます。

今回は、第19回知的財産管理技能検定2級学科試験の問題、問31で説明します。


問題文では、「商標権の侵害に関して、最も適切と考えられるものはどれか。」とあります。「商標権の侵害」と「適切」に丸をつけておきます。これにより、選択肢の中で「商標権の侵害について適切に説明している文」がある選択肢が、答えということになります。
では、選択肢を見ていきます。今回は4つの選択肢全てを例示してみます。
長文だからといってやることは変わりません。選択肢の文を要素にわけて区切ります。
まずアを見ていきます。選択肢アの全文を区切ると、こんな感じになります。
「故意により商標権者を侵害したことにより/商標権者の業務上の信用を害した者に対して、/裁判所は、/商標権者の請求がなくても、/損害の賠償とともに、/商標権者の業務上の信用を回復するのに/必要な措置を命ずることができる。」
このように区切り要素別にすることで、素早く文章を把握することができます。そして私には「商標権者の請求がなくても、」の部分は間違い、他の部分は問題無しと判断しました。つまりこの選択肢アは不適切と判断したわけです。
次にイを見ていきます。選択肢イも同様に区切ります。
商標権者は、/自己の商標権を侵害するおそれがある者に対し、/当該商標登録の内容を記載した書面を提示して/警告した後でなければ、/その侵害の停止又は予防を請求することができない。」
私には「当該商標〜でなければ、」の部分が間違いと判断しました。この選択肢イは不適切と判断しました。
次にウを見ていきます。選択肢ウも同様に区切ります。
商標権者が、/故意により自己の商標権を侵害した者に対し、/その侵害により自己が受けた損害の賠償を請求する場合において、/その者がその侵害の行為を組成した商品を譲渡したときは、/譲渡数量に商標権者がその侵害の行為がなければ販売することができた商品の単位数量当たりの利益の額を乗じて得た額を、/商標権者が受けた損害の額とすることができる。」
私には、これら区切った各要素は全て正しいと判断しました。この選択肢ウは適切と判断しました。
最後にエを見ていきます。選択肢エも同様に区切ります。
商標権者が、/故意により/自己の商標権を侵害した者に対し、/その侵害により自己が受けた損害の賠償を請求する場合において、/その者がその侵害の行為により利益を受けているときは、/その利益の額をもって、/その商標権者が受けた損害の額とみなされる。」
私には「その利益の額を〜とみなされる。」の部分が間違いと判断しました。この選択肢エは不適切と判断しました。

以上のことから、選択肢ウが適切と判断しました。


文章が長くても、やることは変わりません。要素別に区切り、その要素レベルで
、正誤の確認をして、最終的な解答判断をいたします。
次回は、最後として、これまで全く知らなかった用語等が、選択肢の文の中にある場合の問題にあたってみたいと思います。