知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第4段 2級学科試験問題 自分勉強用解説 過去問編 その4

第4段、2級学科試験問題、自分勉強用解説、過去問編、その4です。今回は、2013年11月に行われた問題より、問9と問10です。


問9は、特許権及び特許権に関わる実施権に関する記述についての問題です。
選択肢アは間違いです。許諾による通常実施権(裁定通常実施権、法定通常実施権は除きます)は、内容、地域、期間の実施の範囲を限定して許諾することができます。専用実施権でも同じく範囲を限定して許諾することができます。
選択肢イは間違いです。確かに、一般承継の場合、登録をしなくても移転の効力は発生します。ですが、一般承継した旨を遅滞なく特許庁長官に届け出ることは義務となっています。また、その移転登録は、いざというときに公的証明になります。
選択肢ウは間違いです。特許権複数の者が共有している場合、その通常実施権の許諾は全員の同意がないとできません。なお、実施は単独で行えます。
選択肢エは正しいです。選択肢の文のとおりです。譲渡契約を締結しただけでは、特許権の移転の効力は発生しません。登録してはじめて発生します。
よって正解はエです。


問10は、税関における知的財産侵害物品の取締の対象となる貨物に関する記述についての問題です。
選択肢アは正しいです。
選択肢イは間違いです。
選択肢ウは正しいです。
選択肢エは正しいです。
よって正解はイです。
注意すべき点は、不正競争防止法上の営業秘密に関する行為を組成する貨物は取締の対象にはならないことと、著作隣接権を侵害する貨物は取締の対象になることです。