知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第2段 2級学科試験問題 自分勉強用解説 過去問編 その2

第2段、2級学科試験問題、自分勉強用解説、過去問編、その2です。今回は、2013年3月に行われた試験の問題より、問20と問23です。

問20は、契約に関する問題です。
選択肢アは間違いです。未成年者は、法定代理人の同意なき法律行為、つまり契約はできません。もし同意なき契約をした場合、その契約を法定代理人は取り消すことができます。法定代理人が同意していない限り、委任による代理人の同意があろうがなかろうが、関係なく無効です。
選択肢イは正しいです。契約によっては、債務不履行による損害賠償と、不法行為による損害賠償、両方が請求できる場合はあります。委任契約等は、その場合といえるでしょう。
選択肢ウは間違いです。この場合、履行期からの遅延損害のカウントではなく、履行があった時からの遅延損害のカウントになります。
選択肢エは間違いです。この場合、契約は締結時に遡って解除されることになります。
よって正解はイです。

問23は、意匠権に関する問題です。
選択肢アは間違いです。「自己の登録意匠」が「他人の登録意匠を利用するもの」の場合、その自己の登録意匠の実施には他人の承諾が必要です。
選択肢イは正しいです。意匠登録出願と特許出願は、先後願の判断はされません。だから、そのために同一の製品に意匠権特許権の両方が発生することがあります。
選択肢ウは間違いです。試験目的の登録意匠の実施は、意匠権の効力は及びません。
選択肢エは間違いです。意匠権の効力は、①物品同一、形態同一、②物品同一、形態類似、③物品類似、形態同一、④物品類似、形態類似、このいずれの場合にも及びます。
よって正解はイです。