知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

商品の形状に関する知的財産権

突然ですが質問です。商品の形状に関する知的財産権は、どのようなものがあるでしょうか?

すぐに思いつくのは、商品デザイン。だから「意匠権」を考える必要がまずあるでしょう。
商品の形状が商品のトレードマークとしての出所表示機能等をもてば、「商標権」を考慮する必要があります。
もし、著作物の(あるいは著作物に関連するものの)デザインを、商品の形状のデザインとして使うのであれば、「著作権」を考慮する必要もあります。

と、ここまでは、私も思いつきました。

さらに、商品の形状については、「『特許権』や『実用新案権』も考慮する必要がある」のです。
え、そんなの知ってるって?流石です。おみそれしました。私は知りませんでした。正確には気がつかなかった、です。

わからない人のために説明します。
特許権実用新案権は、発明(のアイデア)にインセンティブを与えるものであることは、おわかりかと思います。
その発明において、発明品の形状がその発明品の実現における重要な要素だということがあるのです。そうですね、カドケシの特許がその顕著な例ではないでしょうか。

これは機能的なものです。そして、これが意匠との違いです。意匠は別に機能的なものでなくていいのです。意匠の場合、創作性と新規性がある形状デザインで、美観を引き起こすものであればいいのですから。逆に機能的なだけなら、ダメです。

これで、商品の形状には、かつて四大産業財産権とよばれた特許、実用新案、意匠、商標、そしてさらには著作権、これら全てを考慮しなければならないことが、おわかりいただけたかと思います。


で、私は、仕事で、ある商品の形状が、他の商品の(著作権をのぞく)これらの権利に抵触しないか、調査をしたわけです(なぜ、著作権をのぞいたかというと、著作権が関係しないことは一目瞭然だったからです)。

商標と意匠は問題なく調査できました。普段からやっていることですから。

しかし、特許/実用新案の調査なんてしたことありません。
いやー、本当に困りました。幸い、なんとか調査できました(と思いこんでいます)が、しかし今後のことを考えたら、特許/実用新案の調査をちゃんとできる様にならないといけないな、と思った次第です。特許/実用新案については、もう一度ちゃんと勉強しなおした方がいいかもしれません、私は。


そうそう、不正競争防止法にも触れておかないと。これについては、次回に書きます。