知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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書籍紹介その10 キャノン特許部隊

この書籍を御存知の方は多いかもしれませんね。

キヤノン特許部隊 (光文社新書)

キヤノン特許部隊 (光文社新書)

「『特許』部隊」と書籍のタイトルにありますが、この書籍に書かれていることは、特許のみならず知的財産全般にいえることだと思います。事例としてキャノンの特許に関する話が書かれていますが、特許以外にも通じることが、いろいろ書かれています。

著書の丸島儀一氏は、私が生まれる以前にキャノンに新卒で入社されて以来ずっと特許に携わってこられたわけですが、その特許、というか知財に対する思想は現在にも通じる、いやむしろ現在だからこそ大事にしなければいけない、と私は思いました。
どのような思想か?それはこの書籍をお読みになって皆様御自身でお確かめくださいませ(笑)。


今でこそ、知財知財と言われていますが、いささか変な風に理解されているのではないかと思います。少なくとも、私は変に理解していました。そんな私の歪んだ知財観をなおしてくれた書籍、だと思っています。


あと、丸島儀一氏がこの書籍でお書きになった考えに反対される方、あるいは全く理解できないという方がいらっしゃると思います。それもあり、だと思います。考えは人それぞれですから。
一つだけいえることは、そのような方とは私はわかりあうことはできない、ということです(笑)。


最後に、私がこの書籍で一番気に入っている文を書きます。
「特許法に精通しているとか、技術に精通しているということはもちろん大事なことですが、それよりも企業人ならば、その企業が行っている事業にとってどのように有利な展開ができるのか、国家政策ならば自国の産業政策をどのように展開するのか、そういった発想が大切なのだと思います。」
光文社新書「キャノン特許部隊」丸島儀一著   第2章(P92)より。

私は企業人としてかくありたいです。