書籍紹介その8 ブランドと法
私が今回紹介するのは、『「ブランド」と「法」』という書籍です。
- 作者: 第二東京弁護士会知的財産権法研究会
- 出版社/メーカー: 商事法務
- 発売日: 2010/05
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
amazonでは、星一つの評価しかもらっていませんでしたが、たぶんこの評価をなさった方は、「ブランド」も「商標」も、またその法的本質もわかっていらっしゃらない方だと、私は考えました。
「ブランド」の要素には、「商標」以外にも他のもの、例えば「意匠」も考えられます(広く考えれば他にも、「特許」や「著作権」や不正競走防止法でいうところの「ノウハウ」だって、「ブランド」の要素になり得ます)が、中心となる要素はやはり「商標」です。
そして、この書籍に書かれていることは、読みやすい割にはかなりハイレベルなので、それなりの知識背景がないと、読みこなせないと思います。
しかも、国内外の新しいトピックにも触れて書かれているので、この書籍を読んで「目からウロコ」という方も少なくないと思います。かくいう私もその1人です。
実務的にも「なるほど」と考えさせられ、実に役にたちます。特に、外国企業との契約の説明は、実務的に本当に役にたつと思います。また、パナソニックの社名変更の話は、企業組織の人間でないと理解できないでしょう。
とにかく、企業人には実務の参考になり士業の人には視野を広げるという意味で、いい書籍だと思います。もちろん弁理士や知的財産管理技能検定を勉強されている人にも読んでいただきたいです。
これがamazonでは星一つの評価なのは、私は理解に苦しみます。