知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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試験問題「私流説明」 5問目&6問目

今回は5問目&6問目を説明します。この2問は「英語での商標権譲渡契約書の問題」です。

この2問も、契約書本文ではなく、先に問題文と選択肢に目を通します。

すると、6問目は契約書の空欄に入る英単語又は英文はどれかを問うているのがわかります。しかもこれらの英単語や英文は契約書によく使われる表現です。つまり、これはもはや知財とは関係ない英文契約書で使われる表現の問題です。若干空欄の前後を読む必要があるかもしれませんが、英文契約書を知っていれば簡単にわかる問題です。逆に知らなかったら勘で解くしかありません。ここではその単語又は英文の表現内容の説明はしません。すみますんが御自身でお調べください。勉強になると思います。ちなみに正解の組み合わせの選択肢は「ア」です。

5問目は「不適切」な内容の選択肢を選ぶ問題です。で、選択肢を検証します。選択肢アは出願日の確認、選択肢イは譲渡人と譲受人の記載についてを、選択肢ウはgoodwillについて規定されているかどうかの確認、選択肢エはY社が単独出願しているかの確認、です。
これらを契約書面上確認しないとなりません。よって残念ながら契約書本文を読まなくてはなりません。
選択肢アは、出願日から考えると選択肢内容はもっともなので「適切」です。
選択肢イですが、契約書を見ると逆に記載されていますので、よってこの選択肢内容も「適切」です。
選択肢ウですが、この選択肢内容も「適切」です。goodwillについては簡潔なわかりやすい説明が私にはできませんので、これまたすいませんが御自身でお調べください。ただ、一つだけ言えることは、特にアメリカでは商標権の譲渡契約では、グッドウィルまで譲渡をしてもらう契約をすることは珍しくありません。

これで解答がエと導きだせます。ですが念のため選択肢エも確認しましょう。選択肢エは、一見もっともの内容の様ですが、「商標が単独で出願されたかどうか」なんて、通常契約書面上明記しなければならない内容ではありません。自身で商標の登録の記録でその確認をすればいいだけなので、通常、契約書にそこまでの内容について明記することはしないはずです。私は見たことも、聞いたこともありません。自分で確認しろ、というです。でも自分で調べることは大事なことです。相手を信じないわけではありませんが、悪意はなくて単に伝え忘れる可能性はありえますから。

ですから、エが「不適切」ということですので、やはりエが正解です。