「三人寄れば文殊の知恵」
突然ですが、美術館の絵画をスマホで撮影したその写真をSNSやブログにアップした場合、これは問題にはならないでしょうか?
絵画ですから、その「著作権」が問題になるのはすぐに考えつきます。また、その絵画の「所有権」も、場合によっては考えなければならないことも知っていました。ただ、その絵画を展示している美術館の「施設管理権」については私には盲点でした。確かにこれも考えなければなりません。
詳しいことは、
美術館でも広がる「スマホで撮影OK」、撮った画像は自由に使えるの?|弁護士ドットコムニュース | https://www.bengo4.com/houmu/17/n_6216/
こちらをご覧ください。私が説明するより、弁護士の方の記事の方がはるかにわかりやすいです。
さて、今回あらためて考えたのは、「世の中は複雑で面倒で大変。でもいろいろ考えなきゃダメ。一つのことだけ考えてもダメだよね。」ということです。
今回の美術館の絵画の写真の件でいえば、絵画の著作権だけではなく、絵画所有者の所有権、そして美術館の施設管理権、ここまで考慮する必要がある、ということです。
実はこのようなことはたくさんあるのでは?と思います。いろいろ当てはまると思います。
例えば、私がこのブログで書いている「音楽教室を守る会 vs JASRAC」の問題。私はこのブログでは比較的単純に著作権法制度のみで考えて書いています。しかし、もっと深く考えるならば、例えば、「音楽文化とは何か」というところから考えなければならないでしょうし、また「他の国での音楽教室や著作権法制度について」も比較対象にいれて考えなければならないでしょう。
政治の世界でもそうです。今東京で問題になっている、豊洲市場の問題なんて、まさにそうです。確かに、地下汚染物質は最重要論点の一つです。しかし、他にも考えることは沢山あり、それらが非常に複雑に絡まってしまい、なかなかすぐには結論を出すことができないのは事実です。かといって、結論はもはやすぐにでもださないといけません。これはとてもとても難しいです。しかし、この問題から逃げることはできません。
閑話休題。
今のこんな時代、どんなことも考えることが多岐にわたったりしています。一つのことだけ考えていればそれでOK、ではもはやありません。
複雑で面倒で大変で、例え非常に困難なことであっても、できる限りいろいろなことを考慮していかないと、後々大変なことになりかねません。
もちろん、人一人の思考能力なんざ、たかがしれています。だから、みんな集まって話をするのではないでしょうか?もっとも大勢人が集まっても、まともに話し合いができない人達もいらっしゃいますけどね。
昔の人は言いました、「三人寄れば文殊の知恵」と。これは、まさにそういうことではないでしょうか?これが大事なのではないでしょうか?