知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第26回知財管技検定1級ブランド学科試験問題 自分学習用解説 2問目

第26回知的財産管理技能検定(4回目試験)1級ブランド専門業務学科試験の自分学習用解説 、今回は2問目です。

 

2問目は、「ブランド拡張」についての説明の文の空欄穴埋め問題で、各空欄にあてはまる語句の組み合わせで、「適切」なものを答えさせる問題です。

 

「ブランド拡張」という言葉は、マーケティング分野での言葉です。

出題元は、前回と同じ一般社団法人日本知的財産協会(JIPA)からで、その「経営に資するブランドの研究ーブランドで経営を考えるー   2011年3月   商標委員会   日本知的財産協会」に基づいた、ブランド拡張についての説明に関する出題です。

しかし、今回の試験でマーケティング分野の語句について出題(もっとも今回の試験で始まったことではありません)したことは、今後もマーケティング分野におけるブランドの問題は出題してくる可能性が高いということではないでしょうか。これは、マーケティング分野でのブランドについての学習もそれなりにしていかなければならないことを意味します。

 

さて、説明文と選択肢にある語句を見ていきます。実は、説明文に問題を解くヒントが隠されています。

空欄①ですが、その空欄の前に「マスターブランド戦略」と書かれています。文の流れからこの空欄には「サブブランド戦略」という言葉しかありえません。もし、このことが理解できない方は、一からブランドの勉強のやり直しです。よって空欄①は「サブブランド戦略」がはいります。

空欄②ですが、その空欄の後に「カテゴリー拡張」と書かれています。マーケティングの勉強をされていない方にはいささか厳しいですが、「ブランド拡張」には、この「カテゴリー拡張」と、そして選択肢イにある「ライン拡張」の二つがあります。ですから、空欄②には「ライン拡張」がはいります。

この空欄①と空欄②だけて、選択肢イが適切だと判断できますが、念の為、空欄③、空欄④も見ていきます。

空欄③は、選択肢イにはありませんが、一応見ます。選択肢アには「新たな市場(商品市場・顧客市場・価格市場)」とあり、選択肢ウには「既存ブランドと同じ商品市場内」とあります。「ライン拡張」についての説明ですから、空欄③については選択肢ウの語句が正しいことになります。

空欄④ですが、選択肢ア、ウが「既存ブランドを用いて」、選択肢イは「既存ブランド内で」とあります。まあ、空欄③とのつながりを考えると「既存ブランドを用いて」の方がおさまりはいいですが、選択肢イでは空欄③は問われていません。ですから、「既存ブランド内で」でも間違いとはいえません。

 

以上を総合的に考慮しますと、やはり選択肢イが「適切」ということになり、正解になります。

 

「ブランド拡張」「マスターブランド戦略」「サブブランド戦略」「カテゴリー拡張」「ライン拡張」、これらのキーワードは御自身でチェックしておいてください。