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知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

第26回知財管技検定1級ブランド学科試験問題 自分学習用解説 1問目

思ったより早く、全45問見直しが完了しましたので、今日から始めます。

しばらくの間、第26回知的財産管理技能検定(4回目試験)1級ブランド専門業務学科試験の自分学習用解説 を書いていきます。

 

 

まず今回は1問目です。

 

1問目は、4年前の第17回(1回目)、おととしの第20回(2回目)、去年の第23回(3回目)の各学科試験と同様に、ブランドの問題です。1問目から4問目までは(どちらかといえばマーケティングに関係する)ブランドの問題、ということで定着した感があります。

 

しかし、この1級ブランドの試験が始まってからもう4年、今回で1級ブランドの学科試験は4回目なんですね。

 

1問目は、ブランドライセンスを行う場合の留意事項をまとめた表の空欄に入る語句の組み合わせで「適切」なものを答える問題です。


ちなみに、今回の1問目は次の2問目とともに、一般社団法人日本知的財産協会(JIPA)からの出願です。1問目は「経営に資するブランドライセンスの在り方と商標部門の役割   2009年   商標委員会第2小委員会」(知財管理59巻4号)から出題されています。「知財管理」誌は、協会員向けの会報のようで、一般の方向けに公開されてはいないようです。そのようなものから出題していいのでしょうか、と疑問に思ったら、第17回試験、第20回試験を見直すと、JIPAからの出題がありました。ということは、今後もJIPAから出題される可能性は大いにあるわけです。個人的には、前述の通り一般の方向けに公開されてはいないようなものから出題していいのか、というのはあります。JIPAの会員で知財管理を読むことができ実際に読んだ人は、それだけで有利ですから。こんなことを書いても、今更遅いですけどね。

まあ、今後は何からでも出題でき出題しちゃっていいんじゃないですか。


閑話休題、まあ、問題自体はさして難しくないのでいいのですけどね。実際、出題に添付された表には、問題を解くためのヒントがあります。ですから、この1問目は必ずしも難しくはない、といえるかもしれません。

 

この表には、ステップが1から4まであります。そして、この表の中央に「留意事項の概要」という欄があります。この欄のそれぞれのステップのキーワードを簡単に書くと、1から順に、「使用規定」「社内手続」「契約」「使用管理」となります。

これらから、表右端の①②③④の空欄を考えていきます。

 

選択肢アイウのそれぞれの最初の文を見ると、どれも「ライセンスの…(途中略)…書式の整備」なのですが、選択肢アウはステップ1の空欄①の文章となっているのに、選択肢イはステップ2の空欄②の文章となっています。なお、ステップ1のキーワードは「使用規定」、ステップ2のキーワードは「社内手続」です。この文章の内容を考えれば、ステップ2のキーワード「社内手続」にあてはまり、その空欄②にふさわしいといえます。よって最初の文章については選択肢イが適切で、選択肢ア、ウは不適切といえます。

この段階で、解答はもう選択肢イに決まってしまうのですが、念のためもう少し見ていきます。

選択肢イの二つ目の文章を見ると、「策定済みのブランド使用基準の内容を契約に盛り込む」とあります。「契約に盛り込む」という言葉があることからも、まさにステップ3にあてはまり、空欄③はこれで間違いないといえるでしょう。

選択肢イの最後の文章を見ると、「自社のブランド…(途中略)…の啓発セミナー等を実施」とあります。この「啓発セミナー」がライセンスする相手先に対するものであるなら、これはまさに「使用管理」の一つであるといえると思いますので、空欄④にふさわしい文章といえます。よってやはり選択肢イが適切ということになります。

さらに、念のため、選択肢ア、ウの他の文章を見てみます。

選択肢アでは、ステップ2の空欄②の文章で「ライセンス…(途中略)…ライセンシーの適格要件を定める」と書かれていますが、ステップ2は「社内手続」ですから、文章に「ライセンシー」とあるのはおかしいです。最後、ステップ3の空欄③の文章で「ライセンスに伴う…(途中略)…支払い期限を明確に記載」と書かれています。これは契約でとり決めるべき事項なので間違いではないでしょう。ただ、ステップ1とステップ2の文章がおかしいですから、選択肢アは不適切といえるでしょう。

選択肢ウですが、2番目の文章がステップ3の空欄③の文章で「ライセンスに伴う…(途中略)…支払い期限を明確に記載」と書かれています。前述の通りこれは間違いではないでしょう。ただ、次のステップ4の空欄④の文章で「ライセンシー側のブランド管理の窓口を明確にする」とあるのは、別に間違ってはいませんが、ただ窓口を明確にしただけであり、「使用管理」として実際どうなの?といえますので、必ずしも適切な文章とは言えません。よって、ステップ1とステップ4の文章がおかしいですから、選択肢ウも不適切と言えます。

以上から、やはり選択肢イが「適切」で正解ということになります。実際、発表された解答ではイが正解となっています。

 

最後にこの表を、あらためて説明します。

ステップ1「使用規定」、つまりブランドをライセンスするにあたってのルールを策定します。

そしてステップ2で「社内手続」、つまりライセンスを他社にライセンスするにあたって社内においてすることをここで形式にして、いつ誰がしても同じ形式の手続きをするようにマニュアル化します。

そしてステップ3の「契約」、他社にブランドをライセンスする契約を結びます。

そして最後にステップ4「使用管理」、つまりブランドをただライセンスしただけでなく、ライセンスした相手にいろいろ働きかけ、ライセンス相手がブランドを適切に使用するように管理をしていきます。

ざっとこのようなことになります。

 

ちなみに、選択肢イの二つ目の文章で、「策定済みのブランド使用基準の内容を契約に盛り込む」とありますが、この「策定済みのブランド使用基準」とは、おそらくステップ1の「使用規定」のことでしょう。