知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

【大妄想(笑)】 裁判マーケティング(笑)は結果的には成功したのか?なんてな

(以下に書くことは、あくまで私の『妄想』にすぎません。)。


以前に書きました、ディンクスの「フランク三浦」商標

ずっと疑問に思っているのは、
「そもそも、ディンクスは『フランク三浦』をなぜ商標登録したのでしょうか?」
これにつきます。
ただパロディ商品を販売するだけなら、商標登録など別にしなくてもよかったのではないでしょうか。

この疑問はつい最近頂点に達しました。それは、「ディンクスがフランク三浦の販売をやめる」というのを風の噂で聞いたからです。現在の在庫分を売りきったらもう販売しない、そうです。そうなると、短い販売期間だった、と言っていいでしょう。こんな短期間なら、商標登録する必要はほとんどなかったのではないでしょうか。また、裁判にいたるまで、これまでの商標についてのやりとりは何だったのでしょうか。いったい何のために、商標登録をし、それが取り消されそうになったら裁判までおこしてまで商標権を守ろうとしたのでしょうか。

おそらく、当初はこうなるとは考えてはいなかったでしょう。もし、最初からわずか数年の限定販売期間を考えていたならば、リスクを負うことにもなりかねない商標権の登録とその権利を守る必要はないはずです。

商標登録にかかった費用は、おそらく今回のケースでは、約10数万円くらいでしょうか。もう少しかかっているかもしれません。また、登録した商標の権利を守るためにとさらに費用がかかったと思います。
だとしても、これは普通なら大した額とはいえないと思います。しかし、今回の場合、商品は1個わずか数千円の商品、そして、どれくらいの数が売れたのかわかりませんが、その儲けと比較したら、今回の商標権に関して費やした金額は、おそらくディンクスにとってはそれなりの負担になったと思います。はたして金、時間、テマをかけてまで、ディンクスは商標登録をしてかつ守る必要はあったのでしょうか。


私の疑問はつきません。
で、私は『妄想』してみました(笑)。


ディンクスはおそらく、最初は、フランクミューラーのパロディではなく、単なる激安腕時計を販売しようと考えていたに違いありません。
しかし、それだけではなかなか売れない、とでも考えたのでしょう。
そこで、フランクミューラーのパロディー「フランク三浦」を思いついたのだと思います。ただ、パロディーを思いついたのはいいのですが、そのパロディーは知られなければその面白さをわかってもらえないでしょう。
そこで商標登録をして、そのことをネタにして話題にしようと考えたのではないか、と私は考えました。
しかし、ここで大誤算。フランクミューラーが商標の無効審判をおこして、特許庁は商標の登録を無効と判断、登録を取り消すことを決めたわけです。ディンクスとしてはフランクミューラーを侵害するするつもりは露ともないわけで、きっと「まさかフランクミューラーがマジになって無効審判を起こすとは?」と思ったに違いありません。
無効審判の結果、無効取消という想定外の事態がおきたディンクスは、特許事務所に相談し、無効審判の取り消しのための(つまり登録の維持のための)裁判をおこし、そして見事に勝訴した、のだと私は想像します。

この裁判の一件はいい宣伝になったに違いありません。この裁判でSNS等で話題になり、フランク三浦の時計はこれまでの数倍売れたらしいです。
結果として、この裁判はフランク三浦にとっては、良い宣伝、良いマーケティングになった、のではないでしょうか。フランク三浦の「裁判マーケティング(笑)。

しかし、その後フランクミューラーは最高裁に上訴することにしました。ディンクスは、自分達に対してフランクミューラーがここまでやってくるとは、おそらく考えていなかったでしょう。さらに想定外の事態がディンクスにおきたわけです。
おそらくディンクスはビビったに違いありません。そして、現在の在庫分まで売りきったら後は販売をやめもうしない、その決断をしたのではないでしょうか。そうすることで、フランクミューラーが上訴を取り下げてくれないか、フランクミューラーと和解できないか、と考えたのではないでしょうか。

なお、今のところ、フランクミューラーは上訴の取り下げはしていないようですし、フランクミューラーとディンクスが和解したとも聞いておりません。



ここまで『妄想』する私も私、本当におバカです(笑)。

 

 

 

聞いた話だと、昨年の段階ですでに、フランク三浦をもう作らず、現在在庫品のみの販売だけに決めた、という話もあるらしいです。

そうなると、なんのために裁判おこしたのでしょうか、ますますわけわかりません…。

まさか、現在在庫品を全て売りきるためだけにわざわざ裁判をおこした、とか…、そんなわけないですね(笑)。