知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

ポケモンGOに思う

知財とは直接関係ない話ですが、気になるので、書きます。

なお、以下と同じことを、別のところでも書いています。

 

 

 

個人的には、非常に面白いゲームだと思います(思います、というのは、私はこのゲームをしたことがないからです。)。ポケモン好きには、本当にたまらないゲームだと思います。


さて、「ゲーム自体に罪はない、悪いのはマナーとルールを犯したゲームプレーヤー」という意見があります。

 

確かにその通りです。このゲーム自体が直接犯罪を構成しているアプリ商品でない以上、そうでしょう。ゲームプレーヤーがマナーとルールを守れば何の問題も発生しない、理屈上確かにそうです。

 

また、このゲームの利点もいろいろ伝えられています(例えば、ひきこもりの方々への、ひきこもりの改善効果等。)。

 

 

しかし、
このアプリ商品は、マナーとルールを破ることを「最初からある意味想定し奨励している」わけです。
もし、立ち入り禁止地域にポケモンが存在せず、最初からそのことがゲームプレーヤーにわかっていれば、ゲームプレーヤーはそこに立ち入ろうと考えないから、です。
つまり、マナーとルールを破ることは、企業とゲームプレーヤーの間での、デェフォルトの暗黙の了解なのです。

 


はなから、(株)ポケモン、そしてNiantecと任天堂は、今回のトラブル発生は予測できていたはずです。だからこそ、ガイドライン利用規約があり、そこでは、牽制やリスク回避のためもあるでしょう、最初からこのゲームアプリに対する「注意書き」が存在するらしいです(らしい、というのは、私はこのゲームをしないので、この注意書きを見たことがないからです。)。

 

ただ、今回の場合、もはやあまりにも影響が大きい以上、(株)ポケモンそしてNiantecと任天堂は、何らかの対策を実際に講じないとダメだと思います。「注意書き」があるから、(株)ポケモンそしてNiantecと任天堂は責任がない、というわけにはもはやならないと思います。間接的に犯罪を誘発するものである以上、もはや「欠陥ゲームアプリ」であると言っていいと思います。

 


現時点では、刑法はじめ現行の各法規にのっとり粛々と「ポケモンGOをしていてその流れで犯罪を犯したもの」を取り締まる、また犯罪は犯していなくとも民事的な問題が発生すれば最悪民事裁判をおこすなどして対応する、しかありません。


このまま、いろいろなトラブルが多発し続けるならば、将来的には何らかの、地方自治体レベルで禁止または制限の条例、国レベルなら法ができてもおかしくないでしょう。

 

でも、それ以前に、(株)ポケモンそしてNiantecと任天堂は、何らかの具体的実際的な対処をするべきだと思います。もちろん、直接的には(株)ポケモンそしてNiantecと任天堂には責任はないと言えるかもしれません。しかし今のままだと、売れればいいだけの、コンプライアンスを遵守させられない、いやむしろコンプライアンス違反を積極的にさせる、社会に迷惑をかける、責任感やCSRのない企業、と思われても仕方がないのではないでしょうか。

 

 

せっかくの世界的大ヒットのゲームコンテンツなのですから、このままほおむりさるにはしのびありません。