知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

書籍紹介その30 知財戦略のススメ

下町ロケットの小説を読んだ方々やTVドラマを見た方々に対しても、またそうではない方々に対しても、全ての方々に対して、現在の知財(特許)についての状況の解説と、その現状に対し企業や我々がどうしていくかの考え方、別ないい方をすれば知財戦略の考え方の筋道(残念ながら、どう考えるかの具体的な答えは、ケースごとに異なりますから、この書籍の中にはありません。ただ考え方のヒントはあります。)、これらを与えてくれる、そんな書籍です

 

知財戦略の書籍としては、最新のベーシック(ただしテーマがテーマだけにそれなりに難解)定番本になるのでは、と個人的には思います。

 

この「知財戦略のススメ」よりも、詳細なこと、具体的なことが書かれている書籍は、これまでにもいろいろと出版されているでしょう。

いきなりその書籍ではなく、まずこの「知財戦略のススメ」を読んでから、それらの書籍を読むことで、相乗効果でさらにより深い理解、知識等を得ることができると私は思います

逆に、すでにこれらの書籍を読んだ方々が、最新の知見で書かれた「知財戦略のススメ」を読むことで、「これはこういうことなんだ。」というあらたな発見を得ることができるとも思います

 

 

知財戦略のススメ コモディティ化する時代に競争優位を築く

知財戦略のススメ コモディティ化する時代に競争優位を築く

 


下町ロケットの中にでてくる神谷弁護士(恵俊彰さんが演じられた役)のモデルとなった鮫島弁護士がお書きになった、ということで、下町ロケットファンの方が買われたかもしれませんが、第一章から結構ハードな内容なので、???な方もいらっしゃったと思います。

でも、おそらく鮫島弁護士も、共著者のデロイトトーマツの小林先生も、おそらくそういう方々にこそ読んでほしい、と考えていらっしゃるのではないか、と私は思いました。もちろん、知財について詳しい方々はじめ、いろいろな方々に読んでもらいたい、とも考えていらっしゃると思います。
その方々なりに書籍を読んでもらい、その方々なりに知財戦略というものについて考えてもらえれば、この書籍の目的は達せられたのではないでしょうか。
そして、その先の話として、書籍を読んだ方々が、その方々がいるそれぞれの業界でその方々なりに知財戦略を考えて実行されるなどして活躍してくだされば、まだまだ日本の未来は明るいぞ(笑)、と私は思いました。
さらにその上で、鮫島弁護士や小林先生のところに仕事の依頼がくれば、またKIT大学院での御二方の講義を受講される方が増えれば、御二方にとってはなおよろし、というところではないでしょうか(笑)。

KIT大学院といえば、この間出版記念ミーティングで、鮫島弁護士と小林先生が講演されました。鮫島弁護士からは、この書籍の出版の裏話が聴けて、面白かったです。

閑話休題、この書籍はかなり売れているそうですが、個人的には、ただ読まれるだけではなく、この書籍を読んで、「よし、いっちょ知財マジでやったろうか。」という方々がでてくれればな、と思いました。
あわせて、いろいろな意味で、世間一般的に知財(特許のみならず、意匠、商標、著作権等含め全般的に)に対する正しい認識を持つ方々が増えてくれるそのきっかけにもなれば、とも思いました。


知財はけっして簡単なものではありませんが、本人のやる気次第で結構やれるものではないでしょうか。

興味を持ったが吉日です、よね。