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知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

第23回知財管技検定1級ブランド学科試験問題 自分学習用解説 24問目

第23回知的財産管理技能検定 第3回1級ブランド専門業務学科試験の自分学習用解説 、今回は24問目です。

24問目は、「警告書への対応」についての選択肢で「適切」なものを答える問題です。


前提として、
アパレルメーカーX社は商標「ABC」をTシャツと靴に付して販売
②同業のライバル企業Y社からY社が所有する商標「abc」に係る商標権の侵害との警告書が届く
③警告書の内容は、Y社は商標「abc」を自社アパレルブランドとして事業展開しており、X社には当該商標と類似する商標「ABC」の使用を直ちに中止してほしい、応じない場合は商標権侵害として訴訟を提起する、というものである
④X社の法務部員甲は、事業部に自社商標の使用状況を問い合わせるとともに、Y社の所有する商標権の詳細の確認とY社による商標「abc」の使用状況の調査を行った
とあります。

そして、④の調査の結果がまとめられたものが、24問目には記載されています。


それらをふまえ、

選択肢アは間違いです。商標「ABC」と商標「abc」は、大文字と小文字の違いはありますが、類似と考えられるので、侵害となる可能性があります。ですので、「Y社に侵害していない旨の回答をする」のはいけませんし、また「使用を継続する」のもいけませんし、さらに使用継続の一方で「商標『ABC』を第25類(指定商品は「被服、履物」など)全商品について直ちに出願」してはいけません。出願しても登録されることはまずありません。
選択肢イは間違いです。侵害するとこの問題のように警告されます。ですが、その侵害が確かだとして、侵害訴訟による差止めや損害賠償請求を避けるために、直ちに商標「ABC」の使用を中止せざるを得ないと考えるのは早計で間違いです。例えば、これまでの分の支払いと、今後ライセンス料を支払っていくことで、相手方から商標の使用許諾を得る交渉をし、そのライセンス契約が締結できれば、商標「ABC」の使用を中止せずにすむことができます。金、手間、時間はかかりますが、比較的WIN-WINな解決だと思います。
選択肢ウは正しいです。選択肢ウの分は適切な対応です。不使用取消審判は指定商品ごとに請求できますので、指定商品「履物」について不使用取消審判をおこす一方、Tシャツへの使用を中止して、使用を「靴」だけに絞り、かつ指定商品「履物」で商標「ABC」を直ちに出願することも問題ありません
選択肢エは間違いです。Y社が靴には登録商標「abc」を使用していないとしても、その商標が指定商品「履物」にて登録している以上、Y社は商標権者でありよって権利行使ができます不使用だからといって商標権の放棄とはみなされません。ですので、「Tシャツへの使用は中止する一方で靴については継続使用しても問題ない」と考えるのは間違いです。まして、使用していないのではなく、使用していない「可能性が高い」のであれば、使用している可能性はあるわけですから、なおさら靴についての継続使用にはリスクがあります。


よって、選択肢ウが正しく「適切」なので、ウが正解です。