知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第23回知財管技検定1級ブランド学科試験問題 自分学習用解説 3問目

第23回知的財産管理技能検定 第3回1級ブランド専門業務学科試験の自分学習用解説 、今回は3問目です。

 
3問目は、「新規ブランド構築時においてとり得る商標出願の内容とその特徴」についての空欄穴埋め問題です。
 
特許庁平成24年4月に公表した、平成23年度 商標出願動向調査報告書(概要) 企業のブランド構築に着目した商標の出願・活用に関する状況調査」に基づきまとめた表の、空欄にあてはまる文の組み合わせの選択肢で、「適切」なものを選択する問題です。
 
この報告書に目を通した人は簡単にわかると思いますが、報告書を読んだことのない人でも解くことができる問題だと思います。
 
私は、たまたまこの報告書を読んでいましたが、以下、この報告書を読んでいないことを前提として、書いてみたいと思います。
 
 
まず空欄1ですが、各選択肢を見ると、メッセージが「社内向け」か「社外向け」かの違いにわかれています。商標なのですから「社外向け」に決まっています。「社内向け」ならわざわざ商標権をもとうとする必要はありません。
そうなると、選択肢アか選択肢ウのどちらかが正解となります。
 
次に空欄2ですが、シリーズ商標の欄の問題であり、特徴①③から考えても、選択肢アの「商標の最終案が未定の場合に利用」はありえません
そうなると、この段階で選択肢ウしか残りません。
が、もう少し見ていきましょう。
選択肢イの「多くの指定商品・指定役務の取得を要し、負担を少なくしつつどこまでカバーするかが課題」は、特徴①を考えれば、なんとなく間違えだと考えることができます。
逆に、選択肢エの「既存の商標のブランド力を活用したブランド展開・拡張に利用」は、当てはまりそうな気もしますが、選択肢エは空欄1がすでに間違いと判断しましたのでアウト
選択肢ウの「経費上の戦略(指定商品・役務の個数の制約)として利用」は、特徴①を考えれば、当てはまりそうだと判断できます
 
そして、最後に空欄3ですが、選択肢ア、選択肢イ、選択肢エがいずれも「経費上の戦略(指定商品・役務の個数の制約)として利用」となっていますが、これは「技術ブランド、環境ブランド等の出願」とは関係のないことと思われます。
むしろ、選択肢ウの「多くの指定商品・指定役務の取得を要し、負担を少なくしつつどこまでカバーするかが課題」の方が、「技術ブランド、環境ブランド等の出願」にはふさわしいと判断できそうな気がします。
 
以上のことから、選択肢ウが一番「適切」と判断、正解と考えます。実際、公表された解答もウが正解となっています。
 
 
まあ、「平成23年度 商標出願動向調査報告書」を読んでいないことを前提として書いてみましたが、読んでいればもっと楽に解くことができると思います。
なお、念のため、この報告書には目を通してください。