知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

書籍紹介その26 意匠の実務

前々々回、前回と、二回にわたり、第20回知的財産管理技能検定1級ブランド専門業務学科試験問18の意匠の問題の再説明をいたしました。

ふりかえると、第20回1級ブランド専門業務学科試験は、比較的意匠の問題が多かったと思います。
今度の第23回の試験も、ハーグ協定ジュネーブアクトや意匠法改正に伴う問題が出題されて、意匠の問題が前回並み以上に出題されるのでは、なんて想像しています。

なので、意匠についてしっかり勉強しておきたくなり、何かいい書籍がないかな、と探していて見つけたのが、この書籍です。

タイトルが「意匠の『実務』」ですからね、意匠実務経験が99.99%ない私には、タイトルからしてひかれてしまいます。

で、実際読んでみたら、大当たりだと思いました。
意匠の書籍は、(特許や商標等、他の知財と一種に説明されている)初級者向けの書籍や大学教授や弁理士等の方がお書きの学問書籍や専門家向けのハイレベルな書籍ならば、いろいろとございます。
しかし、「実務者向けのちょうどいい意匠の書籍」って、ありそうでなかったように思えます。実務に役立ちそうな点、実務者にわかりやすそうな点が、まさに私には画期的だと思います。
もっともこの書籍、知的財産管理技能検定2級くらいの知識がないと読みこなせないと思います。
知的財産管理技能検定1級ブランド専門業務学科試験の学習用書籍にもいいのでは、と思いました。

この書籍を熟読すれば、意匠の経験がほぼゼロに等しい私でも、その経験不足を補えそうな気がします。

なお、書籍の構成は、①出願前(制度説明や出願書類の作成等)②出願後(出願から、審査を経て、登録になるまで)、①②に対してページ数は少ないあが、③登録(権利化)後(侵害対応等)、そしてわずか10数ページですがハーグ協定に基づく国際デザイン保護、となっており、それぞれにおける実務等について説明しています。

①と②だけで、全ページの約7/8をしめています。つまり、登録前(いかに登録査定にまでたどりつくか)における実務についての説明に大部分のページをさいているということであり、やはり登録(権利化)することが一番大事で重要ということなのでしょう。