【再考】第20回1級ブランド専門業務学科試験 問18選択肢ア及びイについて その1
突然ですが、過去問やってたら、また書きたくなりましたので、知的財産管理技能検定1級ブランド専門業務学科試験の問題について、また書きます。
例えば問18がそうだったのですが、最近たまたまとある書籍を読んで、問18選択肢ア及びイについて再考をしたので、それを書いてみたいと思います。
なお、選択肢ウが適切であり、これが正解であることは変わりません。選択肢ア及びイがなぜ不適切で間違っている文章なのかについて、自分学習用説明を書きます。
選択肢アを説明する前に、前提として、願書とあわせて提出する、図面、写真、見本、ひな形について、簡単に説明します。
意匠の出願の際、願書と図面を提出しなければいけませんが
⑴図面にかえて写真を提出することもできますし、一部の商品については、見本やひな形の提出にかえることが認められています。
⑵次に図面ですが、登録を希望する意匠の形態を特定するために必ず必要な「必要図」と、その特定をするための理解の補助的な図としての「参考図」にわけられます。図面を提出する場合は、前者は必須ですが、後者は必要に応じて任意に提出するものです。
⑶図面は、立体の場合、正面、背面、左右側面、平面、底面の、いわゆる六面図にて提出しますが、これを等角投影図法や斜投影図法により表した図にて提出することもできます(平面の場合については略します。)。
⑷この六面図ですが、左右側面、あるいは正面と背面、平面と底面、これらの組み合わせが同一か対称の場合は、どちらかを省略することができます。そして省略した旨を、「意匠の説明」欄にて明記しなければなりません。
⑸さらに、自動車等重量物の場合は、それを理由として底面図を省略することができます(この場合も、省略した旨を、「意匠の説明」欄に明記しなければなりません。)。
他にも、いろいろ細かいきまりがありますが、とりあえず問18の選択肢アを理解するためには十分かと思います。より詳しいことをお知りになりたい方は、すみませんが御自身でお調べください。
(次回、ではなく、次々回に続きます。)