書籍紹介その23 18歳の著作権入門
私は、知人友人から「著作権ってなあに?」と聞かれることがたまにあり、困っています。
一言で「著作権とはなんぞや?」を説明したところで、こと著作権については、ちっとも説明したことにならないと思います。聞いたほうは「はあ?」となるだけではないでしょうか。それだけ、著作権は難解で複雑なものではないでしょうか。
そういう時に「まずこれを読んでみてよ。」とすすめるのが、以下の書籍です。
- 作者: 福井健策
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/01/08
- メディア: 新書
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これは、福井弁護士が未成年向けにだした、著作権の基本書籍です。もともとインターネット連載されていたものを、書籍にまとめたものとのことです。
そう言えば、未成年読者対象想定の著作権書籍として、以前にこれを紹介しましたね。
- 作者: 岡本薫,大沢幸子
- 出版社/メーカー: 朝日学生新聞社
- 発売日: 2011/06/30
- メディア: 単行本
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これは、「小中学生向け」と銘うって一応平易にわかりやすく書かれてはいますが、何気にかたいテーマ表現内容の書籍です(笑)。テーマ表現内容については著者の岡本薫さんは全くぶれていません。
福井弁護士の書籍にしても、岡本薫さんの書籍にしてもそうなのですが、未成年向けの著作権書籍ですから、わかりやすく噛み砕いて書かないといけませんし、かといって、ある程度には説明のクオリティとその範囲量をキープしなければいけないのですから、とても大変でしたのではないか?と思います。
未成年向けの書籍を大人が読んではいけない、という法はありません。むしろ「著作権なんてわかんねーよ。」という方は、いきなり専門書籍にあたらず、このような入門書から入り、少しずつ読んでいく書籍のレベルをあげていけばいいのではないか、と思います。少なくとも、ビジネス著作権検定のテキストよりは、とっつきやすいです。
ちなみに、もしこの2冊でしたら、先に福井弁護士の方の書籍を読んで、その後岡本薫さんの方の書籍をお読みになるのがよろしいのでは、と思います。岡本薫さんは、ちょっと独特な文体に思えます(笑)。