知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

青木弁理士が新しい「教典(笑)」を上梓されるようです

知的財産分野において、私が勝手に師と仰いでいる方が、何名かいらっしゃいます。商標等の分野では、青木博通弁理士は、その中の1名です。

青木弁理士が講演された、セミナー等は、かつてよく行きました(「かつて」というのは、現在は、仕事が忙しい等なかなか行くことができないからです。)。
私がこれまで出席した、セミナー、講演の類の中で、青木弁理士のセミナー、講演が、一番多いかもしれません。青木弁理士のセミナー、講演は、その時々の私が必要としているテーマに、合致していたんです。タイムリーといいますか。

聖飢魔II風に言えば、私は信者(笑)で、青木弁理士のセミナー、講演はミサ(笑)、青木弁理士がお書きになった書籍、テキストは経典(笑)、青木弁理士は私にとってはデーモン小暮閣下的な存在(笑)というところでしょうか。そして、私は青木弁理士に洗脳されている(笑)?いや、もちろん冗談ですよ。


私の記憶に間違いがなければ、セミナーのテキストを含めて、いろいろお書きにはなられていますが、市販書籍類はほとんどなかったはずです。私が知っている限りでは、青木弁理士が単独の著書である書籍が1冊、青木弁理士が1章分をお書きになられた書籍が1冊、あとは専門誌等への論文起稿(インターネットで読むことができるものも幾つかあります)、だと思います(※)。

(※)(後日追記。私が知らないだけで、出版されている著作論文、著書書籍はたくさんあるようです。青木先生がいらっしゃるユアサハラ法律特許事務所のホームページでは、青木先生の紹介とともに、先生の著作論文、著書書籍が紹介されています。)

おそらく、青木弁理士は、通常の特許事務所での弁理士業務の他に、商標改正についてのワーキンググループ委員をされていたのと、あとセミナーや講演をされたり、現在もなさっていらっしゃるかわかりませんが大学で講師をされていらっしゃったりと、お忙しいとは思いますから、書籍を書くだけの量の、知識や情報、思索、経験はお持ちでも、なかなか書籍にまとめるだけの時間がとれなかったのではないか、と想像しています。

(後日追記。前述のとおり、いろいろとお書きになられていらっしゃいます。本来の弁理士としての業務(前述のワーキンググループ等も含みます)、セミナー・講演の仕事、そして書籍、論文。他の方もそうですが、大変ですよね。)



その青木弁理士が、満を持して書籍を新たに上梓されるわけですから、この情報を私がのがすわけがありません。

そのタイトルは、「新しい商標と商標権侵害」です。出版社は青林書院です。青林書院のホームページでは紹介されていて、4月末発売予定のようです。ホームページによるとまだ「印刷中」とのことですが、ISBN番号は割り振られていたので、書店でも予約できます。私はもう予約しました(4月25日今朝の時点で、あらためてホームページを見ましたら、ホームページ上は販売を開始していましてた。書店やamazonではまだのようです。)。なお、ホームページでは、表紙の写真を見ることができます。

ホームページでは、各章における、記載項目の見出しが書かれています。
全部で5章だての構成となっているようです。
第1章では、これまでの伝統的商標についてお書きになられているようです。類似性、商標的使用論等の基本論点についてお書きになられているようです。それだけではなく、アンブッシュマーケティングや、アンケートなどの商標調査についても触れられているようです。つまり、第1章では商標の基本的考え方が整理されて書かれているようです。類似性、商標的使用論等は、商標における永遠のテーマと言えますから、青木弁理士の思索に触れることができるのは、非常に楽しみです。
第2章と第3章で、新しい商標についての説明となるのですが、いきなり今回の商標法改正で新たに認められた、音や動き、色彩のみ等の商標の説明をするのではなく、まず第2章で、キャチフレーズ商標、インターネットドメインと商標の抵触問題、立体商標、小売等役務商標、地域団体商標、キャラクター商標、アイコン商標、パロディー商標等、改正前の旧制度において既に新たな論点になっているものを取り上げ、第3章でいよいよ今回の改正による新しい商標について説明されている、二段構成のようです。第3章では、今回の日本の商標法改正では認められなかった、香り、触覚、味、トレードドレスについてもお書きのようです。
第4章では、商標の国際的保護について、第5章では、グローバル企業のブランド戦略についてお書きのようです。

日本の商標法制度のみならず、意匠法制度や不正競争防止法、海外の法制度、条約(マドプロ、ハーグ協定ジュネーブアクト)等、関連法規にも触れられてお書きのようです。ただ、著作権については、キャラクター商標のところだけでしか触れられていらっしゃらないようです。音の商標等他のところでも、多少は触れられていると思うのですが。

なんにせよ、つまり、この書籍は、青木弁理士のこれまでつちかってこられた全キャリアの集大成的な書籍になる、気が私にはしています。


これを私が見逃すことがありましょうか。いや、ありません(反語強調(笑))。
まさに、大教典(笑)。早く読みたいです。