知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第2回1級ブランド専門業務学科試験問題 自分学習用解説 2問目

今回は2問目です。


第20回知的財産管理技能検定   第2回1級ブランド分野学科試験の自分勉強用解説、2問目について書きます。


2問目は、ブランド・ロイヤリティを知ることができるデータについての問題で、「不適切」なものを選ぶ問題です。

ちなみに、ブランド・ロイヤリティとは、「消費者のブランドに対する忠誠度」のことです。例えば、アップルの熱烈なファンで、アップルのコンピューター、iPadiPhoneを買い続けている人は、アップルというブランドに対するロイヤリティが高い、ということになります。

おそらく、第2問目も、特許庁が平成24年に公表した、「平成23年度   商標出願調査報告書   企業のブランド構築に着目した   商標の出願・活用に関する状況調査」に説明があるのでしょうから、これを読んで知っている人なら、簡単にわかる問題でしょう。

これを読んでない私には、非常に難問でした。この問題は難問の部類だと思います。なぜなら、どの選択肢も正しいと言えば正しいと思えるからです。ブランド・ロイヤリティ、ブランド・マーケティングの知識を持っている人は、どれも正しいと思ったのではないでしょうか。

正直、私にはうまく解説する自信がありません。
ですので、私がどう解いたかについて、説明します。

なお、この問題については、問題文と、各選択肢は読んでも、説明文は全く読む必要がありません。説明文には問題を解くヒントはありません。1問目と2問目はセットになってはいますが、たとえセットでも、この様に説明文を読まなくてもいい問題もあります。読んでも時間の無駄です。惑わされない様に気をつけてください。

解説を進めます。
先に発表された解答を書くと、アが正解だそうです。

私は、現在は、ブランド・ロイヤリティが、実際の購入行為における要因のみならず、心理的要因、意識の要因等を含めて、総合的に測定し判断されることを知っています。だから、全ての選択肢は正しい、と最初は思いました。

しかし、それでは、解答できません。どれか一つを選ばないと。

まず、選択肢イ、ウ、エのどれも、「購入」という言葉が書かれています。すると、選択肢アが怪しく感じてしまいます。この試験全てにおいてそうではないとは思いますが、露骨に共通のキーワードが、3つの選択肢にある場合、そのキーワードがない、残り1つの選択肢が正解であるパターンがあるのを、私は経験的に知っていたので、まずアだろうと目星をつけました。

あとは、アを正解とする理由です。
アは、いわゆる「ブランド認知」についてのキーワードですが、1番目に想起したからそのブランドを選ぶとは限らないだろうと考えました。第1想起は、ブランドを選択する時の判断要因にはなるかもしれませんが、決定要因にはならないと考えました。
そうなると、第1想起率が高く(あるいは低く)ても、それは必ずしもブランド・ロイヤリティが高い(あるいは低い)ことを意味しないだろうと考えました。だから、アは「不適切」だろうと考えました。

ブランド・ロイヤリティが、そのブランドの実際の「購入」によるものではないかと考えることができれば、なんとなく解くことができるのではないか、と思います。


しかし、この2問目、悪問とは言いませんが、悪問「的」だと思います。少なくとも、良問とは思えません。もっとスマートな問題にできなかったのでしょうか。