知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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書籍紹介その18 中国商標法の解説 第三次改正対応版

改正中国商標法制度に関する書籍がまたでました。
前々回に、「これからは、これまで手をつけてないことはもう何もせず、試験日当日までこれまでしてきたことを何度も何度も繰り返し復習したほうがいい、と私は思います。」と書きましたので、今の時点での紹介はちょっと気が引けますが、でも一応紹介します。



中国商標法の解説 第三次改正対応版

中国商標法の解説 第三次改正対応版

残念ながら、表紙の写真はまだ掲載されてません。暖色系の表紙です。


中国商標法制度関係の書籍と言えば、かなり以前に、改正中国商標法の書籍として、以下のものを紹介しました。冒頭紹介の書籍と混同なさらないよう、お気をつけください。ちなみに、こちらは青系の表紙です。

中国商標法 第三次改正の解説

中国商標法 第三次改正の解説



冒頭で紹介した書籍(以後、『「制度」解説本』と書きます。)と、この書籍(以後、『「条文」解説本』と書きます。)は、著者が同じ河野英仁弁理士であり、出版社も同じ発明推進協会で、おまけに書籍タイトルも似ていますから、はっきり言って紛らわしいです(笑)。


「条文」解説本が、第三次改正中国商標法の逐条解説的書籍(改正前商標法との条文比較もされてます。)であるのに対して、「制度」解説本は、第三次改正中国商標法施行後の、現在の中国商標法制度について解説してあり、かなり実務において役立つと思います。改正商標法のみならず、実施条例や、その他の関係する法規等にも触れていて、まさに中国の現在の商標法制度が一通り理解できる一冊となっていると思います。


中国商標の実務をされている方なら、すでに改正ポイントはわかっていらっしゃると思います。そのような方は、この「制度」解説本を、中国商標制度への具体的な実務対応を知るという意味で、お読みになればよいと思います。

逆に、中国商標の実務を全くされてない方は、まず改正前の中国商標法の解説でも構わないので簡単な解説書をお読みになり基本的知識を得た上で、「条文」解説本を熟読されてそれなりに改正法内容のポイントを理解され、そしてそれから「制度」解説本をお読みになったほうが、もしかしたら、すぐに違いが把握できて理解が早いかもしれません。中国商標法制度は、日本を始め他の国とは異なる独特な部分のものもあるので、前提となる知識は事前に得ておいたほうがわかりやすいかもしれません。米国商標法制度や、欧州商標法制度もそうですが、海外の商標法制度を勉強する際は、日本と何が同じで何が違うかを把握することが大事だと、私は考えます。
もちろん、「制度」解説本をいきなり読まれても構いません。御自身のわかりやすい読み方を見つけてください。


個人的には、「制度」解説本は、別の意味で非常に興味深かったです。例えば、類否判断についての説明のあたりは、中国特有の考え方が書かれていて、私には実に面白いかったです(笑)。

あと、「制度」解説本では、裁判などの具体的事例が紹介されています。中国は判例主義の国ではありませんが、それでも裁判事例は判断の参考にはなります。


冒頭にも書きましたが、知的財産管理技能検定1級ブランド専門業務学科試験を1週間後に控えるこのタイミングで、この書籍を紹介するのはどうかなとは思いましたが、結局紹介しました。

試験目前の今の時点でこの書籍を読むか読まないかは、自己判断自己責任でお願いします。