知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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知的財産管理技能検定1級ブランド学科試験サンプル問題自分学習用解説その15

知的財産管理技能検定1級ブランド専門業務学科試験サンプル問題自分用解説、今回はその15として、問30、問31について書きます。
問30は、意匠制度についての問題、問31は、年金管理についての問題です。



問30は、時計のデザインについて意匠制度による保護の検討についての問題で、不適切な選択肢を選びます。
アは正しいです。意匠では、展示会などでの公開の日から6ヶ月以内に出願すれば、新規性喪失の例外の適用をうけ、このデザインは公知の意匠でないとされ、意匠登録を受けることができます。よって選択肢の文内容では、意匠登録を受ける可能性があります。
イは間違いです。新規性喪失の例外の適用を受けるためには、その旨を記載した書面を意匠登録出願と同時に特許庁長官に提出する必要があり、かつ新規性喪失の例外の適用を受けることができる意匠であることの証明書を「意匠登録出願の日から30日以内(意匠登録出願と同時ではありません)に」特許庁長官に提出しなければなりません。その旨を記載した書面と「同時に」提出する必要はありません。
ウは正しいです。この選択肢の状況の場合、関連意匠制度を利用すれば、2つの関連するデザインに対して意匠登録を受けることができる可能性があります。その場合、本意匠の意匠公報発行日前までに、関連意匠の登録出願をする必要があります。
エは正しいです。本意匠が新規性喪失の例外の適用を受けない(されない)場合、これは公知の意匠となります。この本意匠デザインと類似する関連意匠デザインの意匠登録出願は、公知意匠に類似する意匠として拒絶されてしまうため、この関連意匠も新規性喪失の例外の適用を受けるようにする必要があります。
よって選択肢イが不適切で、正解です。


問31は、商標権における年金管理についての問題で、適切な選択肢を選びます。
アは間違いです。登録査定又は審決の謄本の送達があった日から「30」日以内に、原則10年分の登録料を納付することで、商標権の設定登録が完了します。登録料を5年分ずつ分割して納付することもできます。
イは間違いです。商標権を更新する場合、更新登録の申請と同時に更新登録料を納付しなければなりませんが、その更新登録料は、商標権の設定登録時の登録料とは異なる金額です。
ウは間違いです。商標権の更新登録の申請の場合でも、アで書いたような分割納付をすることができます。
エは正しいです。更新登録の申請は、存続期間の満了6ヶ月前から満了の日までの間にしなければなりませんが、期間満了後6ヶ月以内であれば、登録料と同額の割増登録料を登録料とあわせて(つまり倍額)の納付で、更新登録の申請ができます。
よって選択肢エが適切で、正解です。



31問目まで書きました。三たびちょっとブレイクして、次回は別のことを書きます。その後解説の続きを再開します。