知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

書籍紹介その15 良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方 (緊急の追記有)

今回は知財でなく契約の話です。正確には、契約ではなく、「規約」です。規約についての書籍の話です。


契約書面については、これまでいろいろ作ってきまして、契約についてはそれなりに経験はあるつもりでし、それなりの知識なども持っているつもりです。

しかし、規約については、ほとんどありません。あるとしても、これまで取引相手方が出してきたBtoBの規約について、社内的に注意事項を上司や担当部署に報告、指摘して社内的に意識してもらう程度にとどまり、諸事情によりそれ以上のことはほとんどできませんでしたし、してきませんでした。また、私がベースとなる規約案を作るということはありませんでした。前述のとおり、私が関わったことのある規約はBtoBでのものであり、いわゆるBtoC、個人の一般的なお客様との間での規約は、これまで全く経験がありません。


契約と規約は同じようなものだと思う人はけっこういらっしゃるのではないでしょうか。私は、契約と規約は、似て非なるものだと思っています。そして規約、特にBtoC、一般のお客様向けの規約は、契約よりはるかに難しいと思っています。先にも書きましたが、幸いこの種の規約を私が作成する経験はありませんでした。


しかしとうとう、一般のお客様向けのBtoCの利用規約を作ることになりました。あわせていわゆるプライバシーポリシーも作らなくてはいけなくなりました。最初はそれでもなんとかなるかなと考えていましたが、だんだん煮詰まってきました。そんな時見つけたのでがこの書籍です。

良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方

良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方

私が今回作ろうとしている規約は、ウェブサービスについての利用規約ではありませんが、ウェブサービスも少しは絡む部分がありますし、とにかく「利用規約」という点では、その作成にとても参考になりました。

今回の規約もそうですし、契約でもそうですが、いわゆる雛形というものがあります。今回紹介した書籍にも記載されています。
この雛形をコピペしている人は少なくないと思います。私もしています。ただ、コピペをする場合は、その書かれた雛形の内容をちゃんと理解した上でコピペしてください。私もちゃんと理解した上でしています。必要があれば、うちの会社にあうように、ちゃんと文章をつくり直したりしています。今回紹介の書籍に記載の雛形は、Webサービスについてのものですので、そうではない規約をつくる場合には、雛形をつくり直す必要なある、ということです。

たまに見かけますよね。どこかの規約や契約をただコピペしているだけで、なんかチグハグな内容のものが。

この書籍では、いわゆる企業の「規約」「プライバシーポリシー」の雛形「案」も記載されています。もちろん、前述のとおり、ただコピペするだけでなく、その内容をちゃんと理解した上で、自社にあった内容につくり直す必要があるのは、いうまでもありません。



※追記
個人情報保護については、昨年から現行個人情報保護法の改正の動きがあり、今年、平成27年の通常国会で、個人情報保護法改正案が提出されるようです。
現行法では、法規上、個人情報とはされない購入履歴などの「プライバシー情報」(もちろん、他の情報とあわせて、あるいはこれ単体で、個人が特定できてしまう情報ならば、それは「個人情報」であるのは、現行法でも同じです。)も、明確に普通にこの法で定義される「個人情報」に含まれるようになるようです。つまり、個人情報保護法における「個人情報」の概念及び保護対象範囲が拡大するようです。
あわせて、その活用について、ある程度の範囲で、各個人の承諾を得なくても企業が活用できるように、その活用範囲を拡大するようです。
これまでの個人情報保護法の趣旨、目的に沿いつつも、その定義や活用の範囲の拡大をしていくようです。

法の改正ともなれば、自社でのこの利用規約もあわせて改定しなくちゃ。おそらく、その作業は来年以降になるでしょうけど。規約が完成して、その約1年後にまたつくり直すというのは、間なさすぎで正直イヤですけど、仕方ないか(笑)。