知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第4段 2級学科試験問題 自分勉強用解説 過去問編 その9

第4段、2級学科試験問題、自分勉強用解説、過去問編、その9です。今回は、2013年11月に行われた問題より、問30と問31です。


問30は、弁理士法において、特許庁における手続きのうち、弁理士が他人の求めに応じ報酬を得て行う独占的な代理業務とされているものについての問題です。
選択肢アは正しいです。
選択肢イは間違いです。代理者による特許原簿登録申請は、委任状等の証明書類を添付することで、弁理士でないものもできます。
選択肢ウは正しいです。
選択肢エは正しいです。
よって正解はイです。
よく選択肢を読むと、ア、ウ、エは「出願」と書かれていますね。特許庁への出願手続の代理業務は、弁理士の独占業務です。


問31は、不正競争防止法に規定する不正競争に関する記述についての問題です。
選択肢アは正しいです。デッドコピー品について、日本で販売開始後3年経過した商品を模倣したものの販売行為については不正競争防止法上の違反ではありません。但し、「物品の機能を確保するために不可欠な形状」については、不正競争防止法の適用が除外されます。また、「他人の商品のデッドコピー品」であることを知らずに輸入して販売した場合、そのことに重大な過失がなければ、同様に不正競争防止法の適用が除外されます(海外での正規商品(日本未発売)を、日本でそのデッドコピー品を輸入して販売した場合を考えてみてください。)。だから選択肢アの文は正しいのです。
選択肢イは間違いです。損害額についての推定規定はありますが、過失の推定規定はありません。
選択肢ウは間違いです。営業上の信用を害された場合、損害賠償請求とともに、信用回復措置請求もできます。
選択肢エは間違いです。実用新案だろうが特許だろうが、他人の取引先にその他人が権利侵害しているとの通知行為が、営業誹謗行為に該当することがあります。
よって正解はアです。