知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第3段 2級学科試験問題 自分勉強用解説 過去問編 その6

第3段、2級学科試験問題、自分勉強用解説、過去問編、その6です。今回は、2013年7月に行われた問題より、問26と問28と問29です。


問26は、意匠法に規定されている制度に関する記述についての問題です。
選択肢アは正しいです。選択肢の文のとおりです。
選択肢イは間違いです。一意匠一出願が原則ですが、複数物品を組み合わせることで統一した美感が生じる場合、一定の場合には「組物の意匠」としてセットになった物の意匠の登録を認めています。ただ、全ての種類の物品に認められてはいません。経産省令指定の56物品に限られます。
選択肢ウは間違いです。「外部からの力によって変化」というのが間違いで、「物品の有する機能に基づいて変化」が正しいです。
選択肢エは間違いです。同一人が一定の要件を満たした場合に限り、本来拒絶すべき類似する意匠を登録することとするのが、関連意匠制度です。「まとめて一意匠として登録できる」というところが間違いです。
よって正解はアです。


問28は、特許料に関する記述についての問題です。
選択肢アは間違いです。設定登録時に納付する特許料は、分割納付はできず、1〜3年分の特許料の納付をしなければなりません。
選択肢イは間違いです。特許では商標の更新時のように、納付期限経過時の割増特許料納付制度はありません。
選択肢ウは正しいです。選択肢の文のとおりです。
選択肢エは間違いです。特許料を納付しないと、無効になるのではなく、特許出願は消滅となります。
よって正解はウです。


問29は、パリ条約についての問題です。
選択肢アは間違いです。他の同盟国にした複数の特許出願をもとに優先権主張ができます。
選択肢イは間違いです。パリ条約の優先権の優先期間は、特許、実用新案が12ヶ月、意匠、商標が6ヶ月です。
選択肢ウは間違いです。これは「特許独立の原則」に反します。
選択肢エは正しいです。選択肢の文のとおりです。
よって正解はエです。