知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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第3段 2級学科試験問題 自分勉強用解説 過去問編 その4

第3段、2級学科試験問題、自分勉強用解説、過去問編、その4です。今回は、2013年7月に行われた問題より、問17と問18と問20です。


問17は、商標権の効力に関する記述についての問題です。
選択肢アは正しいです。選択肢の文のとおりです。
選択肢イは間違いです。商標権者といえども、その商標権について専用実施権を設定した場合は、実施権を設定した範囲については、その登録商標を使用することはできません。
選択肢ウは間違いです。商標権者は、指定した商品・役務と同一の範囲で、登録商標を独占的に使用できます。類似の範囲では禁止権しか行使できません。
選択肢エは間違いです。特許法には、試験又は研究に伴う使用についての条項文はありますが、商標法にはありませんし、特許法が準用されてもいません。
よって正解はアです。


問18は、意匠登録を受けられる可能性の高いものはどれかという問題です。
これは選択肢ウが正解です。
選択肢ア、イ、エは登録となる可能性は低く、選択肢ウが高いです。


問20は、特許法における新規性に関する記述についての問題です。
選択肢アは正しいです。新規性は特許出願時を基準に判断されます。
選択肢イは正しいです。公然と知られるおそれがある状況で実施された発明も、「公然実施をされた発明」に該当します。
選択肢ウは間違いです。新規性喪失の例外規定を受けることができるのは、新規性を喪失した日から6ヶ月以内に特許出願をする場合です。他にも、①特許出願と同時に新規性喪失の例外規定を受ける旨の書面を提出すること、②出願から30日以内にそれを証明する書面を提出すること、の条件があります。なお、意に反する公知等の場合は、①②は不要です。
選択肢エは正しいです。守秘義務を有さない他人に知られた場合も「公然と知られた発明」に該当します。
よって正解はウです。