知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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2級学科試験問題 自分勉強用解説 過去問 その2

2級学科試験問題、自分勉強用解説、過去問編その2です。今回は、2012年11月に行われた問題より、問3と問6です。


問3は、プログラム著作物の職務著作の成立要件についてです、
選択肢アは間違いです。
選択肢イは正しいです。
選択肢ウは正しいです。
選択肢エは正しいです。
まず、職務著作の成立要件は、①法人その他の使用者(法人等)の発意に基づいていること(選択肢イ)、②法人等の業務に従事する者が作成したこと(選択肢エ)、③職務上作成する著作物であること(選択肢エ)、④法人等が自己の著作の名義の下に公表するものであること(選択肢ア)、⑤別段の定め(契約や勤務規則等での著作物の帰属等の規定)がないこて(選択肢ウ)、です。
あれ?全部当てはまってしまいますね。
ここで「プログラム著作物」がポイントになります。プログラム著作物の場合は、公表の要件(選択肢ア)がありません。だから、選択肢アは間違いです。
よって正解はアです。

問6は、商標登録出願についての問題です。
選択肢アは正しいです。
選択肢イは正しいです。
選択肢ウは正しいです。
これらは問題文の通りです。
選択肢エは間違いです。平成23年商標法改正により、「商標権消滅1年を経過していない他人の商標で、その商標権に関わる指定商品を使用するものについては、そのことを理由として商標登録を受けることができない」、とする条項は廃止になりました。なお、これは無効審判等で商標権が消滅した場合の話、ということです。例えば、商標権が満期になった場合は、満期以降でもまだ更新をしようと思えばできますから、満期となっても完全に権利が消滅していないことに注意が必要です。