知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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2級学科試験問題 自分勉強用解説 29問目&30問目

第18回知的財産管理技能検定2級学科試験の解説、今回は29問目&30問目です。

まず29問目。「著作権の権利の目的とならない著作物」についてです。
選択肢アは間違いです。データベースは著作物になりえます。
選択肢イは正しいです。裁判所の判決は著作物ではありません。ただ、判決をある一定の基準で集めまとめた、判決「集」は著作物になりえます。
選択肢ウは間違いです。屋外の建築物は著作物になりえます。
選択肢エは間違いです。学術的な性質を有する模型は著作物になりえます。
よって正解はイです。

次に30問目。「研究開発の成果である技術の保護」についてです。
選択肢アは間違いです。ノウハウをライセンスすることはできます。その場合、同時にNDA(機密保持契約)も交わす、あるいはノウハウライセンス契約の中に機密保持条項を入れることで、極秘事項であるノウハウを守ります。
選択肢イは正しいです。選択肢の文のとおりです。いわゆる公知化戦略です。
選択肢ウは、私は正しいと思ったのですが、模範解答では間違いとなっています。「特許性があると判断されたにもかかわらず」の部分がダメなのでしょうか?あえてノウハウとして秘匿する戦略もあると思うのですが。そしてノウハウ秘匿戦略を選択した際、万が一に備え先使用権の証拠となるものを準備しておくべきであり、ラボノートはその有効な証拠の一つです。もっとも、「立証のために最もよく使われる手段」かどうかまではわかりません。おそらくここが間違いなのではないかと思います。つまり、事業の準備の立証は、複数の証拠により証明され、またラボノートは必ずその証拠に使われるとも言えないのではないでしょうか。だからここが間違いではないかと思います。
選択肢エは間違いです。ある国で先使用権が認められたからといって、他の国で先使用権が認められるとは限りません。とある国で特許発明の実施あるいはその準備がされてなければ、その国での先使用権は認められません。
よって(ウが間違いだとして)正解はイです。


うーん、30問目は再考します。選択肢アと選択肢エはこれで間違いないはずなので、選択肢イと選択肢ウについてだけ、あらためて検討して書きます。