知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験に向けて諸々のこと、その他書籍やニュースなどの知財、その他の法律等に関して、思いついたら書きます

実はパブリックビューイングは違法

実は違法だけど、見過ごされていることっていくつかあります。実はサッカーW-cupに関係することにも、そのようなことはございます。サッカーW-cupはもうとっくに終わりましたが、知財ネタな話なので、ちょっと書いてみようと思います(笑)。


パブリックビューイングは、実は著作権法違反の可能性が非常に高いのです(おそらくほとんどが著作権法違反になるのではないでしょうか。)。ですが、まあ黙認されている(あるいは侵害を受けているほうですら違反だとの認識がない)ので、現在では実際に問題はおきていないわけです。
パブリックビューイングだけでなく、例えばスポーツバー等がサッカーW-CUPの試合などを見せているのも、実は著作権法違反の可能性が非常に高いのです。


現実的に、FIFAその他の権利者が、全てのパブリックビューイングやスポーツバーなどに対して、「違反ではないか」といって、その調査し対処をするのはあまりに数が多すぎて、これは大変な作業です(なお、電通パブリックビューイング権なるものを販売しているらしいです)。一つに対して対処したら全てに対して対処しなければなりませんしね。これは非常に骨がおれます。
また、選手の母校での応援パブリックビューイング等に「著作権を侵害している」と対処するのは、応援に水さす行為でしょう。
だから黙認しているわけなのです。2006年の時かな、FIFAは公式コメントでパブリックビューイングを認める発言をしたそうです。えと、もはや黙認でもないか(笑)。


で、サッカー以外のパブリックビューイングも、同様に考えられてしまっているようです。
こういう黙認はわりとあるようですが、これはあくまで黙認されているだけで、パブリックビューイング自体は本当は違法の可能性が非常に高いわけです。だから、さも「当然の権利だ」的に思うのは、やめるべきだと思います。黙認され、みんなでモニターで試合観戦ができることをありがたく思いつつ、試合を楽しむべきではないでしょうか。

もしかしたら、著作権法の方が間違っているのかもしれません。でも、とりあえず現行法である以上、守るべきところは守るべきだと思います。その上で、「やはり間違っている」と主張し、いろいろアクションを起こすべきではないでしょうか。「法がおかしいから、俺は法を守らねえ。」というのは、あまりに自分勝手で迷惑な言動です。みんながこんなこと言い始めたら、世の中本当に大変なことになってしまいます。


今回はブランドからはずれた、ちょっと著作権法的な話、でした(笑)。