知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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試験問題「私流説明」 12問目 【加筆修正有】

今回は12問目を説明します。これは「商標登録申請」についての問題です。

見ていきましょう。「適切」な内容の選択肢はどれか、です。
選択肢アは間違いです。この選択肢に書かれているようなことはありません。
選択肢イは間違いです。まだ出願を完了しただけで、登録になったわけではありません。拒絶査定になり結果登録できなかった場合、その登録できなかった商標を使い続けていたら他者の商標権を侵害していた、なんてことも考えられます。だから問題あり、です。
選択肢ウは正しいです。いくら費用が変わらないからと、使用予定のない商品まで指定商品を広げて商標権を取るとあとあと管理が大変です。それ以前に、特許庁から審査の際に「本当にこんなに多くの商品に使用するの?」と目をつけられ、余計な手続きをしなければならないはめになります。それでも登録になればいいですが、疑いがはらせず結果拒絶査定となり商標登録ができない、ということにもなりかねません。
選択肢エは間違いです。出願は商標を実際に使用する様態で出願しましょう。文字と図形を商標として一緒に使用するならば、文字と図形の結合商標として出願し権利化しなければなりません。文字部分のみを、標準文字として出願してはだめです。そうでないと、登録した商標と実際に使用している商標は、別の商標と判断されることがあります。もし、他者から不使用取消審判が請求され、不使用と結審されれば、せっかく登録した商標が取り消されてしまうかもしれません。
ちなみに、文字と図形の結合した商標を登録出願する場合は、文字部分を標準文字で出願することはできません。

よって正解はウです。