知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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試験問題「私流説明」 11問目

今回は11問目を説明します。これは「商標権ライセンス契約における使用権」の問題です。

ちなみにこれ、私は3級レベルの問題だと思います。少なくとも2級レベルでは、当然知っていなくてはならないことだと思います。


見ていきましょう。「適切」な内容の選択肢はどれか、です。
選択肢アは間違いです。又、選択肢イは正しいです。通常使用権では使用許諾について、専用使用権では設定について、商標権の共有者からの同意が必要です。
選択肢ウは間違いです。専用使用権者は「商標権者の承諾がある場合に限り」第三者に通常使用権を許諾することができます。
選択肢エは間違いです。まず選択肢に書かれているとおり、「独占的通常使用権」は、日本では法律上規定されていません。その上でこれを説明しますと、「専用使用権」と異なり商標権者も使用権被許諾者もどちらも商標の使用ができるのが「独占的通常使用権」です。そして商標権者がさらに別の他者に使用許諾をすることができないのが「独占的通常使用権」です。日本では商標法上この制度がないですので、まず通常使用権でのライセンス契約をし、かつ別の者にはライセンスをしない旨の契約をすることで、「独占的通常使用権」とほぼ同じことになります。

よって正解はイとなります。