知財管理技能検定1級ブランド専門業務試験合格への道かな?

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試験問題「私流説明」 10問目

今回は10問目を説明します。これは「商標権の譲渡」についての問題ですが、選択肢の正否判断に、「類区分、類似群コード、指定商品、地域団体商標」、これらについての知識が求められています。

 
10問目は「適切」な選択肢を選ぶ問題です。見ていきましょう。
選択肢アは間違いです。同一の類似群コードが割り振られている異なる指定商品において、指定商品ごとに分割してそれぞれ別々に商標権を譲渡できます。
選択肢イは間違いです。同一の類区分でも指定商品を分割して商標権を譲渡することができます。
選択肢ウは、いささか難しいですが、これも間違いです。「地域団体商標」は譲渡できません。「地域団体商標」は通常の商標権とは異なりますから、そのことがわかっていれば一応この選択肢は間違いだとなんとなくわかります(笑)。「地域団体商標」についての説明は、あまりに長くなるのでここではしません。詳しくは、以前に本ブログで紹介した書籍、「ブランド管理の法実務」の「地域団体商標」のページを御参照ください。もちろんこの書籍でなくても、「地域団体商標」について説明がされている書籍があれば、それをお読みください。
選択肢エは正しいです。指定商品が2つ以上あるときは指定商品ごとに譲渡できます。選択肢エは、選択肢アやイとは逆のことが書かれていますので、そのことからもうすうすこれが正解ではないかと思えることではないでしょうか。
 
従って正解はエです。