書籍紹介その4 共同体商標と共同体意匠の実務
次に紹介するのは「共同体商標と共同体意匠の実務」です。
- 作者: 松井宏記
- 出版社/メーカー: 発明協会
- 発売日: 2010/09/15
- メディア: 単行本
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共同体とは、欧州共同体です。つまりヨーロッパの共同体としての制度なのです。「あっOHIM(オーヒムと発音します)ね」なんていうとカッコいいです(笑)。
ヨーロッパの国々、イギリスとか、フランスとか、ドイツとかは、個別にその国独自の商標法制度ももっていますが、ヨーロッパを一つの地域とした共通の商標法制度ももっています。それが共同体商標制度というわけです。
基本的には日本と同じ「登録主義」を採用していますが、細かいところで異なる部分が多々あります。そのような違いを理解するため、この書籍があります。
「シニオリティ」など独特の制度もありますから、日本との違いや、特徴を覚えるのが一番効率的な覚え方ではないかと思います。なお、OHIMでは法ではなく「規則」です。
欧州共同体は他に意匠制度もあり、この書籍はそれについてもしっかり書かれてます。しかし試験では、今の時点では他の国々の意匠制度について出題されていません。ですから、当分は意匠制度のところはとりあえず読まなくていいと思います。試験が終わってから、ゆっくり読んで勉強しましょう。
ちなみに、前にも書きましたが、改正の動きがある様です。最新の情報のアップデートをお忘れなく。